パチパチまばたきして操作するお絵描きロボット

パチパチまばたきして操作するお絵描きロボット 1

ご飯を食べながら、まばたきで原稿を書く未来を妄想してしまいました。

ジェスチャーコントロールだけじゃなくまばたきによるコントロールの研究もどんどん進んでいるようです。インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者たちが開発しているのは、まばたきで操作できるお絵描きロボット

実験に参加した大学院生のSabine Dziemianさんによると、簡単かつ直感的に操作ができたとのこと。

こちらの実験動画では、彼女が絵を描きながら操作について解説してくれます。直線を引くには始点と終点を順番に見つめるだけ。色を変えるにはまばたきを3回したあとで、選びたい色を見つめて決定します。もう1度まばたきを3回すると、ちゃんとキャンバスに戻ってくれます。

もちろん、手で描くのとまったく同じようにはいきません。でも、これからどんどん研究が進めば、もっと高度な表現もできるようになっていくかもしれません。

みなさんご存知の通り、ロボットはものを的確な強さでつかむことがニガテです。ちょっと前に果物をつかめるロボットが登場しましたが、動画を見る限りまだまだかなと思った人もいたはず。

今回のロボット開発に携わったAldo Faisalさんは、目の動きから操作に必要な情報を読みとるシステムに6年以上にわたって取り組んできました。具体的には目の動きを検知して、操作に必要な情報へと変換するアルゴリズムを開発しているとのこと。彼の次なる目標は、目の動きでロボット全体を操作すること。これが実現すれば、誰もが複数の仕事を1度にこなすことができるようになります。FaisalさんはReutersに対してこんなふうに話してくれています。

たとえば、食べたり飲んだりしながら絵を描くことができるんです。赤ちゃんを抱いたまま食事の準備だって可能です。これまでにない新しい方法で世界と関わることができるようになるんです。

ちなみにまばたきによる操作に関する研究は、ほかにもたくさんあります。たとえば、プログラマーでALS患者でもあるGal Sontさんが開発した視線入力ソフト「Click2Speak」は、目の動きだけで自由自在に文字を入力したり、ゲームをすることだって可能。なにより体が動かなくても、ロボットを通じて人と交流することができるのです。ALSだけでなく、パーキンソン病などの病気と戦う人たちにとっても、こういったテクノロジーは大きな希望となるはず。

そのうち目の動きから人間が何を考えているのかまで、理解できるロボットなんかも登場するんでしょうか。ぜんぶお見通しにされるのは怖いような興味深いような。

image by Imperial College London / YouTube

source: Reuters

Chelsea Scherer - Gizmodo US [原文]

(Haruka Mukai)