音楽鑑賞用に特化したら気持ちいい音に育ったカスタムIEM「FitEar Air」

音楽鑑賞用に特化したら気持ちいい音に育ったカスタムIEM「FitEar Air」 1

自分、ダイナミックドライバーの音が好きなんだなあ、と改めて実感しました。

イヤホン界のフルオーダー、カスタムIEMの製品が増えつつある今日この頃。シングルドライバーで3万円台から3Way12ドライバーで30万円超えまで、多種多様なモデルが咲き乱れているわけですが、「音を楽しく聴きたい」という目的であれば上級機を喰らう個性をもったモデルが出てきたのかも。

FitEar Air」が、それ。カスタムIEMの世界で大ブランドとなっているFitEar(須山補聴器)の新作で、コアに中低域をカバーするダイナミックドライバーと、高域を彩るバランスドアーマチュアドライバーを使ったハイブリッド機です。

先日開催された秋のヘッドフォン祭 2015でデモ機を聴いてみたのですが、個人的にマスト。フルレンジ+スーパーツイーターって感じでしょうか。

ダイナミックドライバー1発だとかすれてしまいそうな高オクターブな音を、バランスドアーマチュアドライバーがさりげなくカバーしているようで、異種タッグドライバーなのにピアノのグリッサンド時の音色がズレない。

音の立ち上がりもシャープでスピーディ。ドラムスとベースが存在感をアピールしている曲だと自己主張がっつりなのに、ボーカルや上モノも我も我もと前に出てくるんですよ。バンドの一体感、出てる出てる

ステージモニターとしての役割を持たされたモデル(カスタムIEMは本来プロ仕様のアイテム)ではなく、あくまでリスニング用として開発されたこともあり、従来のカスタムIEMのように外耳道奥深くまで差し込まなくても大丈夫なショートレッグシェルを採用。耳に汗をかく人が多い人でも常に快適に音楽鑑賞できそうです。

ダイナミックドライバーの背圧をコントロールするベントホール(穴)を排除可能な構造でもあり、外来ノイズが侵入しにくいという利点も持ちます。

音楽鑑賞用に特化したら気持ちいい音に育ったカスタムIEM「FitEar Air」 2

詳細は不明ですが3Dプリンタで出力したケースを用いており、ケース内の音道の長さや角度も作り込んでいるのかも? 中身がどうなっているのか気になるお年ごろですし、スケルトンなケースでも作ってほしいところです。

なお価格は13万5000円。2WAY 6ドライバーや3WAY 6ドライバーのバランスドアーマチュアを搭載したカスタムIMEと近しいお値段です。人気が出るかどうか、さあどうでしょうか。

source: FitEar

(武者良太)