手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 1

手のかかるものには、きっとも、こもっているはず...。

PC1台でスマートにデザインを仕上げられるこの時代、アナログ感が残る手描きデザインには、やっぱり親しみやすさとか、温もりみたいなものを感じられます。

スーパーの棚に並ぶ製品の多くは、大量印刷・大量生産されたお馴染みのパッケージ。とはいってもその背後には、最終的なデザインを決定するまで何度も慎重に議論されたであろうブランディングの要素が隠れています。そんな製品パッケージに、私たちは消費者として無意識なところで心理的な影響を受けているはず。特に、デザインが手描きだったら...?

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 2

カラフルな表紙が特徴の、Outside the Box。世界中から集められた手描きデザインのパッケージを楽しめるこの本は、アメリカ出身のグラフィックデザイナーであるGail Andersonさんによって発表されました。視覚的にも十分楽しめそうですが、デザイナーの手に掛けられた製品がどのように人の関心を惹くパッケージをつくり出すか、などの学びもあるようです。

今回はそんなOutside the Boxの中から、大量生産であることを一瞬忘れさせてくれるかのような、9つのブランドをお楽しみあれ。

Chipotle

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 3

Design firm: Sequence

なんだか授業中の落書きを連想させるような、親しみやすいこのデザイン。ハンドレタラーであるAnna Touさんによる作品です。カップだけでなく壁など、Chipotleのブランディングシステムはすべて彼女によって手掛けられているようです。

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 4

Evil Spirits

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 5

Design firm: Saint Bernadine Mission Communications Inc. / Illustrator: Jennifer Hicks

Evil Spiritsウォッカのチョイワル感が漂うこのデザインは、Ouija boardsさんによるもの。酒類が禁止されていた時代、アルコールが邪悪なものとして扱われていたことからインスピレーションを受けてつくられたのだそう。

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 6

G'NOSH

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 7

Design firm: Mystery Ltd. / Hand letterer: Phil Seddon

スキャン&フォトショップ補正前の段階で、黒いカードに手描きでデザインされたもの。...なんだか辛いものが食べたくなってきたのは気のせいかしら。

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 8

Julaquavit

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 9

Agency: Communicatering

ストックホルム在住のMartin Schmetzerさんによるプロジェクトで完成したデザイン。彼はプロジェクトの過程で、ビジョンとコンセプトを十分に表現するため、通常よりも少し強めにラフスケッチを描いたのだそう。

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 10

Nuts.com

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 11

Design firm: Pentagram / Illustrator: Christoph Niemann

左と右のデザイン、どちらがお好み? 親しみ度抜群にアップデートされたNutsOnline.comのオリジナルなパッケージは、イラストレーターChristoph Niemannさんによるもの。

Nagging Doubt

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 12

Design firm: Tanamachi Studio

Nagging DoubtのワインラベルはレタラーDana Tanamachi-Williamszさんによるデザイン。じつはこれ、黒板に描いたデザインを撮影してサイズ調整されて完成したものなのだそうです。たしかにチョークで表現できる濃淡とか線の太さとか、よく見ると黒板に落書きした懐かしさが蘇ってくる...! また下の動画は、ラベルの端にあるQRコードにもリンクされているようです。

Partizan Brewing

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 13

Illustrator: Alec Doherty

Partizan Brewingの150以上にわたるラベルを手掛けるのは、Alec Dohertyさん。クリアで幾何学的なフーツラとよばれる書体が特徴。大切なのは中身とわかりつつ、ついつい心惹かれて買ってしまいそうな、ロンドンらしく都会的で贅沢さえ感じられるラベル。

手描きデザインが魅力。アートなパッケージのブランド9選 14

最後にトップ画像について。このデザインは、イラストレーターDermot FlynnさんによるJamesonの2014年セント・パトリック・デー限定エディションなのだそうです。アイルランドの首都ダブリンの人々が持つ、愉快で親しみやすいダブリン・スピリットが表現されています。

消費者と製品とのあいだを結ぶ、コミュニケーションの役割を果たすデザイン。大切なのはパッケージよりも中身!とは思いつつ、どんなに優れた製品でも、消費者の手に取ってもらえなければその価値は眠ったまま。

コンピュータが生み出したデザインも良いけれど、直線も曲線も、手描きならではの愛らしい不完全さが残るデザインからは、大量生産された製品も人間の手が加わってつくられているんだ!ということを何となく思い出させてもらえる気がします。

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)