色の名前に囚われない、「なまえのないえのぐ」

色の名前に囚われない、「なまえのないえのぐ」 1

空の色を表現する時、「そらいろ」の絵の具を使うだけで、本当に表現できるでしょうか?

色の名前に頼る事で、想像の幅を自ら制限していないでしょうか?そんな疑問からうまれたのが、コクヨデザインアワードから商品化された「なまえのないえのぐ」です。

「色に対する固定観念をなくし、自由な発想でおえかきを楽しめる絵の具です」とある通り、絵の具のチューブには色の名前が一切書かれていません。代わりに小さい丸の中にシアン、マゼンタ、あるいはイエローの色がついているだけです。面白いのは、単純に中身の色がついているわけではなく、どの色を混ぜて作ったかで表現しているところです。例えば、オレンジであればイエロー+マゼンタという具合。

しかも配合率の違いまで点の大きさで表現しています。海外版には白と黒もあるようですが、日本版にはどちらもありません。そこには、受賞者である「いま、もてき」の今井祐介さんと茂木彩海さんの並々ならぬコダワリがあったそうです。

限られた本数の中で、ただ色を薄める機能として、白を残すことには反対でした。薄くするだけなら、水で薄めることができます。この絵の具のコンセプトは、付けられた名前を鵜呑みにするのではなく、3色を混ぜ合わせることで、無限に色がつくれる、自分だけの色が創れるというものです。10色のラインナップの中でさまざまな色の展開を考えた場合、3原色のみで構成した方が、コンセプトが明確になると思いました

絵の具1つとっても、デザインの発想の転換で新鮮な発見になるのですね。絵の具を扱った事がなかったというコクヨのチャレンジ精神を感じ取れるこの一品。久しぶりに水彩画に手を出してみても、いいかも知れませんね!

source: Kokuyo Design Award via Design Milk

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