SXSWのゲーマーゲートとネットいじめ討論会が脅迫で取りやめに

SXSWのゲーマーゲートとネットいじめ討論会が脅迫で取りやめに 1

メディア、音楽、IT業界人が集まるSXSWカンファレンスが、ゲーマーゲートとネットいじめの討論会を企画したところ、女性パネラー2人に脅迫状が山のように舞い込み急きょ取り止めに。「ネットいじめ討論会がネットいじめで中止じゃシャレにならん」と、協賛メディア2社が参加を取り止めると脅してます。まさに踏んだり蹴ったり。

シリーズ記事はこちら!

ゲーム業界のハラスメントについてのパネルをSXSWが中止した問題、テキサス州の政治家が「不快だ」とツイート

発端はゲーム業界のGamergate。SXSWの性差別パネル中止に抗議して、イベント不参加を本気で検討するメディア多発

ゲーマーゲートって言われても「なにそれ?」だと思うんですが、アメリカでは結構大きな社会問題になってます。恐ろしくまとまった記事がありましたので、どうぞ。

「ゲーマーゲート」の騒動はどこまで広がるのか(女性ハラスメントに進化を遂げたプロセスがよくわかる)

発言#33あたり

要するに…

1) 女性ゲーム開発者の元彼が「ゲームブロガーに寝取られた、ゲームの営業で寝るなんて汚い女だ」とブログで騒ぐ(ブロガーは女性のゲームのことは記事化していなかったみたいだけど)。

2)間に受けたゲーマーたちが「ゲーム業界とマスコミの癒着」と騒いで女性をいじめる。女性はブログが乗っ取られ個人情報が晒され人生ゲームオーバー。

3)アダム・ボールドウィンという、日本の読者には馴染みの薄いハリウッド俳優が「ゲーマーゲイト」というハッシュタグを使ってムーブメントのかたちを帯び始める。

4)そこにメインストリームのマスコミ乱入。

5)いつの間にやら「ゲーマーゲイト」=「ネットの女性いじめ」ってな文脈になる。よくある話。それに呼応するかのようにネットで「ゲームは女性差別」とか言おうものならゲーマーゲイトのサポーターからバズーカ砲が飛んできて潰される現象が相次ぎ、既成事実と化す。

6)アノニマス自称リーダーがゲーマーゲイト撲滅に乗り出すも効果さっぱりナシ。今となってはそもそも本当にリーダーだったのかも不明。

<<<<<< 早送りで西暦2015年10月 >>>>>>>

7)とっくの昔に終息したかと思ったら、未だにネットいじめがあることがSXSW脅迫騒動で判明。ついに政治家まで動き出す。今ココ。

…というわけですねーはい。

SXSWインタラクティブ部門ディレクターのHugh Forrestさんは突然中止を決めた理由について「安全を最優先した」と言ってます(会場オースティンはテキサス州の州都で、全米でも銃規制が超緩いんで有名。学校でも銃携帯できる)が、協賛メディアのBuzzFeedとVox Mediaは「中止を取り消さないと、うちのスタッフは参加させないぞ」と息巻いてます。

折衷的に「丸1日ネットいじめを話し合う日を企画しようぜ」ってな声もあるようですが…どうなることやら…。

image by SXSW

source: BuzzFeed, The Guardian

(satomi)