東京大学が薄くても鋼のように丈夫なガラスを開発

2015.11.04 12:55
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東京大学の研究者たちが、鋼のように丈夫なガラスを開発したと発表しました。

本当にそんなに強度の高いガラスが作れたのだとしたら、きっとこれから全ての建物や乗り物の窓には、必ずそのガラスが採用されるようになるでしょう。それどころか、タブレットやコンピューター、スマートフォンなどの電子機器のスクリーンとしても最適です。開発したのは東京大学生産技術研究所の研究チームで、10月の前半にNatureの電子ジャーナル「Scientific Reports」に開発の内容が掲載されました。

「5年以内にこの技術が製品化につながると見込んでいる」と東京大学助教授の増野敦信氏は朝日新聞に語っています。

実はこの丈夫なガラスの秘密は材料にあります。それが、アルミナ、いわゆる酸化アルミニウムです。これを酸化タンタルと混ぜることで、ガラスの強度が高くなります。ただ苦労したのが、多量のアルミナをふくんだガラスを合成しようとしても、容器に触れてすぐに結晶化してしまい、なかなかうまくいきませんでした。

そこで、研究チームはガラスの形成方法を変え、容器を使わない無容器法を用いることにします。これは、ガスを使って空中に浮いた状態で合成させる方法です。その結果として、無色透明のアルミナと酸化タンタルのみから作られたガラスの合成に成功しました。さらに弾性率のひとつであるヤング率を調べると、典型的なガラスよりも鋼の値に近いことがわかります。まさに、弾性に優れ、硬度の高い新しいガラスの登場です。

当然、これからの使い道は広く、無容器法で合成されたアルミナと酸化タンタルでできたこのガラスが、薄くて軽い光学的特性に優れた製品を作り出す重要アイテムになるかもしれません。将来が楽しみな新ガラスです!


Top image via Shutterstock
source: University of Tokyo and Nature via Asahi Shimbun

Bryan Lufkin - Gizmodo US[原文
(SHIORI)

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