自動運転車のスピードに、都市計画はついていけてないようです

自動運転車のスピードに、都市計画はついていけてないようです 1

土地の使い方が大きく変わるはず、だけど。

今、グーグル日産など少なくとも7つの企業が、2020年までに自動運転車を発売すると宣言しています。でも車が走る場所である都市の方は、この現実についていけていないのが現状のようです。米国の大都市68ヵ所のうち、自動運転車を輸送手段として長期計画に組み込んでいるのはたった6%であることがわかったんです。

National League of Citiesは米国の大都市68ヵ所の輸送計画を精査し、それを新たな報告書として発表しました。68ヵ所の内訳は、ニューヨークなど人口の多い地域50ヵ所と、そこに含まれない各州の最大の都市18ヵ所です。いくつかの州ではパイロットプログラムの一部として自動運転車の走行が法的に認可されていますが、街のあり方という意味では、自動運転車を組み込んだ考え方がまだまだ浸透していないようです。

まず一番大事なのは、各都市が自動運転車の走る場所を普通の車と分けるのかどうかという土地利用の方針を決めていないということです。さらに将来的に自動運転車が普及していけば、道路の道幅をせばめたり、駐車場を減らしたりすることで、その分の土地や資金を別のことに振り向けられるはずです。が、それらを計画に反映しているのは全体の20%にとどまり、高速道路に関しても、12%が新規建設しないことを明確にしている一方、50%が新ルートの建設を推奨していました。

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たしかに自動運転技術はまだ100%完成していないかもしれないし、そんなものを前提に計画を作るのはどうかと問われるかもしれません。でもこれらの都市計画には、今すでにある技術・サービスも織り込まれていないんです。UberやLyftといった、この報告書で「民間輸送ネットワーク企業」と呼ぶサービスを計画の前提に入れているのはたった3%です。でもその種のサービスは、68都市のうち60ヵ所ですでにちゃんと稼働しているんです。

この報告書では、自動運転車とUberのようなオンデマンドサービスが融合することで、都市にはものすごい変化が現れてくるはずだと言っています。というのは、自動運転車をオンデマンドでいつでも呼べるようになれば、必要なときに車を呼べばよくなり、つまり駐車場のための土地とかお金が必要なくなるんです。公共交通も変化して、そのときそのときの乗客のニーズにあわせてカスタマイズされていく可能性があります。たとえば、上の画像のようなモジュラー式の箱が、人間だけでなく貨物とかデリバリーも扱うようになるかもしれません。

こういった新しい輸送手段が普及すれば、路上を走る車の数は劇的に減り、その分のスペースは公園やお店などとして人間が使えるようになります。そしてこれらの変化は、もし都市が必要な変化への準備を本気で始めれば、2020年までに起こりうることなんです。

もちろん、中には先見の明を感じる都市計画もあります。Next Cityでは、Lyftがテキサス州ダラスなどの交通局と提携し、鉄道やバスなどの公共交通ハブへのアクセスを提供するという試みを伝えています。ロサンゼルスのサンタモニカなどはオンデマンドバスサービスの実験をしていて、アプリや電話で予約をしたユーザーのニーズに従ってルートを柔軟に変更するようになっています。

source: National League of Cities via TechCrunchNext CitySanta Monica Next

Alissa Walker-Gizmodo US[原文

(miho)