スマートウオッチ? 腕時計の歴史はこれから。極限に挑むシチズンの自信作と、腕時計の未来とは

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まるでデザインと技術のエクストリームスポーツ。

日本を代表する時計ブランドであるシチズンが、ケースやバンドの素材にすべてチタンを使った腕時計として1987年にデビューさせた「シチズン ATTESA(アテッサ)」シリーズ。それ以来グローバルに活躍するビジネスマンをサポートする先端の最新機能を身につけ進化してきたATTESAですが、その2015年最新モデルがこの秋に登場しました。

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それがこの「ATTESA F900」。GPS衛星からの電波受信を世界最速※“最短3秒”で行なえるエコ・ドライブGPS衛星電波時計として、世界最薄※の13.1mm(設計値)を実現。文句なしに今年のシチズンを代表する腕時計で、最大級のプライオリティーを持つ製品だといえます。

そんな腕時計の最先端技術を詰め込んだ「F900」について、開発チームを代表してデザイナーの井塚崇吏さんと、設計の保坂隆さんにお話を伺いました。

ATTESAは開発者としても気合いが入る特別なブランド

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――「ATTESA」はフルチタニウムの腕時計として1987年にデビューして以来、数々の世界初の技術を搭載して進化し続けてきた歴史があります。96年「エコ・ドライブ」を搭載した時計として業界初のエコマーク認定製品となり、99年には「エコ・ドライブ電波時計」を製品化。2003年に外装すべてが金属でも電波を受信できる世界初の「フルメタル電波時計」を開発。通常の腕時計のルックス&フィールのまま電波時計の信頼性を獲得することに成功しました。

そんなATTESAは、シチズンにとってどのようなラインなのでしょうか?

井塚さん:妥協することなく全力を尽くし、新しいものを追求していくブランドで“技術のシチズン”、“デザインのシチズン”を融合した、象徴のようなラインだと思っています。ATTESAの仕事となると、やはり気合いが入ります。宣伝にも力が入りますし、スタッフのあいだでも「この部分がまだ気になるからこうしよう」と常にトライ&エラーを繰り返す姿勢がいつも以上に強くなるように感じられます。

「世界最薄」を賭けたエクストリームな技術的挑戦

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――シチズンの最先端技術を注ぎこみ、開発にあたるスタッフの士気も上がるというATTESA。今回の最新モデル「ATTESA F900」にはどのような目標があったのでしょうか?

保坂さん:今回のATTESA F150とF900は、最初に課題が課されていたモデルです。それは“スピード”をテーマにあらゆる面で高速化を施した「エコ・ドライブ サテライト ウエーブ F100」で実現したサイズ、それよりも絶対に厚くしないということです。

――さらに今回の最新モデル「ATTESA F150」と「ATTESA F900」は、比較対象になった「エコ・ドライブ サテライト ウエーブ F100」と違い、GPSで位置情報を受信する機能がプラスされています。さらにF900は多針のクロノグラフ。つまり機構がより複雑となり、さらに多くのパーツを搭載する必要があったのだと言います。

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保坂さん:通常の時計は、時針と分針が連動して分針が一周しますが、比較対象となったF100系では、ワールドタイムの時差修正を高速化するため、時針と分針をそれぞれ別のモーターで動かす工夫をしていたんです。しかし今回のF900は針が増えているため、薄さを維持するには別々のモーターを入れることができず、従来の時針と分針が連動するタイプにするしかありませんでした。

――しかし、保坂さんはボディーの薄さを保つため、スピードを犠牲にはしませんでした。

保坂さん:そこで非常に高速で回転するモーターを新たに開発したんです。これによってスピード感と省スペースを両立できました。さらにこの最新のモーターは、通常の時計が持つ、針を逆時計回りにする際に回転スピードが半減するという弱点を克服することができたんです。そのため、右でも左でも高速に針を動かせるようになり、時差修正が非常にスムーズにできるようになりました。

――恐るべき探究心と粘り強さ! 偏執的とさえ言ってしまいたくなるほどの開発者陣の情熱と技術で、F150は光発電GPS衛星電波時計として、F900は多機能の光発電GPS衛星電波時計として世界最薄※のボディーを実現できただけでなく、これまでの時計が持っていた弱点まで克服してしまったのです。

実際より薄く。プロダクトの本質をさらに強く表現する、デザインの神業

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――設計の努力によって実現した「世界最薄」という目標。しかしその成果に甘んじることなく、デザイナーの井塚さんはさらなる前進を試みました。

井塚さん:時計をその心臓部であるムーブメントより薄くすることはできません。しかしデザインによって、いかに実物より小さく薄く見せるかということを工夫していくんです。

――リアルよりリアリティー。実物よりもさらに薄く見せるというテクニックが、随所に隠れているのだといいます。その考えは、電通ビルほか数々の建築を手がけたジャン・ヌーベルによる極薄のテーブル「LESS」や、ジョナサン・アイブによる「MacBook Air」と共通するようにも感じられます。

井塚さん:見た目でもスピード感を表現したかったんです。直線というのは点と点を繋ぐ最短距離を表し、つまりスピード感につながるんですね。数年前までチタンで直線的なエッジ感を出すのは難しかったのですが、技術革新でそれが可能になりました。またボタンにも斜面を入れてより薄く見せるようにしています。

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――デザインと設計が競い合うように、徹底してスピード感や薄さを表現していく。そんな開発スタッフの切磋琢磨と緊張感がこの「F900」のソリッドでシャープなボディーに表れているのだと感じました。

井塚:そしてやはり腕に巻いたときの見え方にはこだわりました。具体的には、正面からの形状だけじゃなく、斜めからの見え方を意識しました。またバンドのヘアラインの方向をパーツによって変えることで表情を作っています。

目指したのは、さらに上の次元の「スタンダード」

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――こうして、デザインと設計の両面から妥協なき努力と最新技術を詰め込んだ「F900」ですが、2人が“最終的に目指したもの”として口にしたのは、意外にも「スタンダード」という言葉でした。

井塚さん:技術が進歩していく先にあるのは、ものすごい高性能な製品を「普通」に使えるようにするということなんですね。「GPS衛星電波時計だし、多少の大きさや厚さは仕方ないね」という姿勢ではダメで、最初から普通の腕時計として認識してもらって、あとで「これってGPS衛星電波時計だったんだ!」と思ってもらえるくらい自然に見せたいんです。

――たしかに、この「F900」は、驚くほど多機能なのにも関わらず「誰もがイメージする腕時計」になっています。

井塚さん:「スタンダード」という言葉は安易に使いたくありませんが、「偉大なスタンダード」とでも言うべきものを目指しました。それを実現するためのポイントのひとつが文字板でした。

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井塚さん:光発電のため文字板が光を透過しなければならず、光を透過する素材でできているんですね。でも、その素材だと輝きがない。そして光を通すためには真っ黒に塗ることもできないんです。そうした都合もあり、今回の文字板では要所要所に金属パーツをたくみに使うよう心がけました。光を邪魔しないようにバランスを考えながら、高級感を演出したんです。でも、調子に乗っていっぱいパーツをつけちゃうと光が通らなくなる。まさにトライ&エラーの繰り返しです。

チタンという素材へのこだわりには、シチズンの理念があらわれている

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――妥協なく最先端技術を盛り込んでいくATTESAシリーズ。そのオリジナルモデルから続いているのが、チタンを素材として使用すること。チタンは軽く、金属アレルギーも起こしにくいという長所を持つものの、その加工の難しさから、競合他社は一度あきらめた素材だといいます。

井塚さん:シチズンがチタンをあきらめずに研究を続けたのは、金属アレルギーを起こしにくいという肌へのやさしさや、快適なつけ心地のための軽さが、腕時計にとって優れているからです。「短期的にはステンレスほどの汎用性を得るのは難しいけれども、長期的には絶対にこの素材を使うべきだ」とシチズンは信じていたんです。社会のために、人のために。そうして2007年頃にはほぼステンレスと遜色ない加工ができるようになりました。

――シチズンにはそうした長期的なビジョンとともに技術を突き詰めていく社風があるのだといます。

井塚さん:「Better Starts Now」というのがシチズンの信念なんです。人のための技術には一切妥協しない、それが私たちです。

精密さのひとつの極限に達したF900。その先には何がある?

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――ATTESA F900で腕時計の歴史をまたひとつ更新したシチズン。腕時計はすでに成熟した製品ジャンルのようにも思えますが、その歴史において今はどういった時期なのでしょうか? 

ふと気になったそんな問いに答えてくれたのは、同席していたシチズン宣伝担当の前原浩文さんでした。

前原さん:80年代や90年代はクォーツが席巻し、非常に高精度な時計が実現され、腕時計の進歩に終止符が打たれたかと思われていました。しかし、その後ファッション時計が出てきて、いろんなブランドのライセンスなどが流行し新しい波ができたんです。そうしているうちに、今度は電波時計の登場で、10万年に1秒しか狂わないような、さらなる精度を実現することに成功した。…またスウォッチが投資の対象にすらなったりと、その後も腕時計には様々なアプローチがなされています。

――腕時計は精度などの機能を求める流れと、ファッションなどによる自己表現の流れが入り組んでいるのだといいます。

前原さん:さらに今度は衛星電波時計が出てきて、宇宙とつながるようになりました。これから素材も、精度も、デザインもどんどん進んでいくでしょう。今年はApple Watchも出てきましたし、これからどう変化していくのかはもう想像ができないですね。腕時計にはまだまだ無限の可能性があると思います」

Apple Watchの登場によって腕時計の可能性はさらに広がった

――時計本来の機能やファッション性以外の方向に手を広げる、腕時計の新たなかたち、スマートウオッチ。その象徴とも言えるApple Watchについての、井塚さんと保坂さんの所感を伺ってみました。

井塚さん:デザイン的にガラスとケースに境目がなくて一体感があるところにまず注目しました。というのも、ああいうデザインはデザイナーが提案してもなかなかOKが出ないんです。ですから、実際にああいうデザインの製品が出てくれると「こういうのもあるでしょ」と言いやすくなるんですね。やっぱり実際にモノとしてそこにあると、説得材料として強く、そういう面ではありがたいです。新しい腕時計のデザインの世界を広げてくれたなという印象があります。

保坂さん:発売後すぐに社内のスタッフが入手して分解しているのも見ましたよ(笑)正直、時計業界的にはお客さんの片腕をApple Watchに取られてしまうかもしれないというのは脅威です。でも「腕時計なんていらないよね」という風潮が出てきていたなか、腕時計を身に着けるという文化に再び注目を与えてくれたのは業界全体としてプラスだと思っています。シチズンもこれまで国内外でスマートウオッチを作ってはいたんですけど、Apple Watchはアップルが抱えるさまざまなサービスと紐付いた製品ですので、戦うとしても同じ土俵ではないかな、という印象はあります。ですので、今後シチズンらしいスマートウオッチはなんだろうと検討していく必要があると感じています。

――他社製品を見ることで、逆に自分たちらしさ、シチズンらしさとは何かに舞い戻り、新しい道を作っていこうとする。まさにBetter Starts Now。伝統と革新を続けながら、シチズンはこれからも時計の歴史を作り続けていくのだと感じさせられました。そして今現在のその最先端こそが、このATTESA F900なのです。

初期衝動と、新たな価値。開発者にとっての「腕時計」とは?

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――最後に、お2人にこんな質問をぶつけてみました。

「個人として腕時計に求めるものを教えてください」

井塚さん:「変身ベルト」のようなものですね。朝起きて会社に行く前に腕時計をはめたときに「また1日頑張ろう」と思える。自己満足かもしれない。でも、確実に気持ちは変わると思うんですよ。そして小さいボディーに多くの機能や機械が詰まっているというのは男心をくすぐりますよね。そういう童心を忘れないためのアイテムのデザインに携われているのは幸せだと思います。

保坂さん:時間を知るというためだけなら、もう腕時計なんか着けなくても、そこらじゅうに確認できるものがありますよね。でも、だからこそ自己満足や自己表現につながるものが、これからの腕時計には必要なんじゃないかと思います。デザイン、美しさ、あとは身につけたときの装着感。そして、機能を沢山盛り込むのはいいけど、それで使いづらければ意味がないから、計算された使いやすさですね。

情熱と技術の結晶が生んだ、腕時計の最先端。それを身につけることもBetter Starts Now

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一切の妥協なき姿勢と、圧倒的な技術力、そして最先端のテクノロジーを融合させた「ATTESA F900」。しかしその根底にあるのは使う人のためを第一に考えるシチズンの姿勢であり、機械を使いこなすワクワク感だといいます。

実際にこの「F900」は、魔法のような高性能・高機能と同時に、自分がそれを身につけ、使うことによる気持ちよさが随所に感じられる仕上がりとなっています。まさにシチズンを象徴するとも言うべき腕時計。年末、そして2016年に向け、この腕時計とともに、新しい自分をスタートさせてみてはいかがでしょうか?

source: シチズン時計株式会社ATTESA F900

(照沼健太)

※F150は光発電GPS衛星電波時計として。2015年9月現在、シチズン時計調べ。

※F900は多機能の光発電GPS衛星電波時計として。2015年9月現在、シチズン時計調べ。