火を投下するドローンが山火事をコントロールする

ドローンの可能性が、また広がる。

配達業務から軍事目的まで、さまざまな利用用途があるドローン。軽く低燃費で空中を自由に移動できるドローンは、これまでの輸送手段にはなかったメリットがあります。そして今回、その役目に自然火災のコントロールが加わりました。

火を投下するドローンが山火事をコントロールする 1

ネブラスカ大学リンカーン校が開発したドローン「UAS-FF(Unmanned Aerial System for Fire Fighting)」は、火の玉を地面に投下することで自然火災を防ぎます。「火を落として防災するとはどういうこと?」と思ってしまいますが、コントロール可能な人為的な火災を起こすことで、土地への有害な植物の侵入や巨大な自然火災を防げるのです。日本で言う野焼きってやつですね。

これまでも人為的な火災による防災活動は行なわれてきましたが、それらは人力やヘリコプターで行なわれコストや危険が伴いました。しかしドローンから火を投下すれば、より安全に、そして効率よく同等の防災活動が行えるというわけです。

火を投下するドローンが山火事をコントロールする 2

このドローンは本体上部に、ピンポン球のようなものを搭載しています。この中には過マンガン酸カリウムのパウダーが封入してあり、投下直前に液体のグリコールが注入されます。すると化学反応で火を吹き出す、というわけです。火はそれほど大きくは広がらず、なんだか花火みたいですね。

同大学は連邦航空局と連携し、来年3月には実地試験も実施したいと語っています。日本でも同じような野焼きの風習がありますし、意外と近い将来このような放火ドローンが見られる日がくるかもしれませんね。

source: gizmag

(塚本直樹)