Fitbit「Apple Watchの影響なんてなかったよ」

2015.11.04 12:30
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似てるようで違ってた?

最近ますます市場を広げるウェアラブル業界。Apple Watchのようなスマートウォッチは今後ますます増えていくでしょうし、フィットネスやヘルスケア関連に機能を絞ったリストバンド型活動量計も根強い人気です。そして今回、そのリストバンド型活動量計の人気メーカーことFitbitが第3四半期決算を発表したんですが、その中から興味深い事実が浮かび上がってきたんです。

まず決算の内容ですが、売上高は4億ドル(約480億円)で前年の同期と比べて168%増の大幅増収となりました。これは予想を上回るもの…だったんですが、株式の売り出しの発表などもあり、当日の株価は9%下落しました。

これについて創業者のJames Park氏は「決算内容はFitbitの急速な成長と、人々が健康とフィットネスのゴールを達成ための手助けをするという、我々の世界的な成長の素晴らしい可能性を示している」と満足気。さらに投資家向けのカンファレンスでは付け加えて、「(Apple Watchの)影響なんて実質なかったよ」と語ったんです。確かにこの決算発表の内容を見れば、Park氏の発言にも頷けます。

Apple Watchなどのスマートウォチの一部は歩数計や心拍数計を搭載しているため、リストバンド型活動量計などのアクティビティトラッカーのライバルとなる、あるいは市場を占拠してしまうだろうという見方がありました。しかし現時点で判明したことは、「Apple Watchはリストバンド型活動量計のライバルではない」ということです。

確かにApple Watchにはアクティビティトラッカーの機能もありますが、まず値段が違います。Apple Watchは最安モデルでも349ドル(約4万2000円)もしますが、Fitbitの心拍数も測定できるcharge HRは149ドル(約1万8000円)です。さらに重さやサイズ感もだいぶ異なり、正直、いま市場にでてるスマートウォッチを着けながらの激しい運動はあまりやる気がおきません。個人的には、ランニングにつけていくぐらいが限度でしょうか。また、バッテリーの持ち時間もcharge HRの5日間とApple Watchの実質1日では、使い方が全く異なってきます。

むしろ、Apple Watchのライバルは既存の腕時計なのです。そもそもApple Watchは高級時計業界に切り込むためのプロダクトとして開発されてきました。そのために嗜好性の高い100万円以上もする18KゴールドのEditionモデルを用意したり、エルメスとコラボするなどファッション性を高めようと努力しています。また、スイスの腕時計の輸出量が大きく減少するなど、すでに数字としてわかる形でその影響が出ています。

もし今後、安くて軽くてバッテリーも持つ、100ドル程度のアクティビティトラッカー機能付きスマートウォッチが登場すれば、単純なリストバンド型活動量計の存在意義はなくなるかもしれません。しかし、そんな製品は今日明日には登場しそうもありません。「本気でフィットネスをするならリストバンド型活動量計」という構図は、まだまだ続きそうです。


source: the guardian

(塚本直樹)

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