1万2000年前に絶滅したライオンの赤ちゃん、シベリアで発掘される

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今もふかふかです。

シベリアの永久凍土から、凍ったライオンの赤ちゃんが2体見つかりました。UyanとDinaと名付けられたライオンたちは、死亡時には生後数週間だったと見られます。これを公開したロシアの研究者によれば、この赤ちゃんたちは絶滅したホラアナライオンですが、ひげまですべてきれいな形で残っています。

Siberian Timesによると、シベリアのヤクーツクにある永久凍土の中の洞窟でメディアに公開されたUyanとDinaの大きさは、一般的なネコの成猫くらいです。彼らは保存状態が劣化しないよう、巨大な氷の板の上に載せられていました。

これを発見したのはロシアの古生物学者たちで、場所はシベリアのアビスキー地区、ウヤンジナ(Uyandina)川の土手でした。UyanとDinaという名前は、この川の名前から来ています。この地域は北極圏のすぐ下に位置する非常に寒冷な土地です。ある研究者が、川の水位が夏に上昇したことで開いた割れ目の中に何かが埋まっていることに気づいたのです。

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UyanとDinaは生後数週間で死亡したため、目は完全に開いていません。研究者たちは、地すべりが起きて穴の中で死亡したのではないかと見ています。彼らがいた穴は外側から遮断されていて、これほど保存状態が良かったのはそのためだと考えられます。

どちらのライオンも完全にきれいな形で残っていて、肉や血管といった軟部組織も、内臓もあります。研究者たちはこれから遺伝子分析や放射性炭素による年代推定、MRIでのスキャンなどをして、この1万2000年ほど前に絶滅した種について詳しく調べる予定です。UyanとDinaが、最初の推定よりさらに古い時代のものである可能性もかなりあります。

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この研究者たちは、ライオンからDNAを採取してクローンを作れるのではという考えをすぐに否定し、まだ時期尚早だと言いました。ただ、凍ったマンモスのDNAからマンモスを復活させようという計画は存在しています。

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今回見つかったホラアナライオン、または学名「Panthera leo spelaea」は、中期・後期更新世に生きていました。その生息範囲はイギリス諸島から極東ロシアのチュクチ地区までユーラシア大陸全域に及び、北米大陸のアラスカやカナダ北部にも生息していました。

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まるで今も眠っているだけのように見えて悲しくなるくらい、生々しいですね…。Siberian Timesにはさらに画像があります。

Images by Vera Salnitskaya/Siberian Times

source: Siberian Times

George Dvorsky-Gizmodo US[原文

(miho)