今まで見たことない!公道を走る自動運転車のプログラムに街はこう見える

今まで見たことない!公道を走る自動運転車のプログラムに街はこう見える 1

自動運転車について、おそらく多くの人が疑問に感じているのが、いつ普及するのか? ということ。

安全性、既存のインフラ整備、人々の習慣など…未来の乗り物に移行するまで、必要であろうあらゆる変化の一つに、ある技術の進歩も挙げられるかもしれません。

最近、ニューヨークタイムズ紙で話題になったのは、自動運転車の3Dレーザースキャナーについて。多くの会社がLIDARとよばれる高精度なスキャン技術を用いて改良を試みるなか、ScanLAB Projectsというスタジオでは、ロンドンの街中で3Dレーザースキャナーを稼働させ、自動運転車の視点からどんな世界が見えるのか調査しましした。

いかがでしょう? なんだかちょっぴり洗練された世界に見える、バーチャルなロンドンの街。自動運転車は、街中の建築スタイルの微妙な違いまで認識しているということも分かります。じつはこの技術、4月のネパール大地震の後に、考古学者たちが古代の建造物の再建に活用した技術と同じものなのだとか。

でも、それだけじゃありません。米Gizmodoの元編集長Geoff Manaugh氏は、自動運転車の視点に「文化的な文脈を教えること」の必要性について言及。同氏は、カーネギーメロン大学でロボティックを専門とするIllah Nourbakhsh教授の仮説シナリオを交えながら次のように語りました。

「たとえば、街中で“とまれ”の標識がプリントされたTシャツを着た人が外を歩いていたら? 照りつける太陽の光が隣に停まったトラックに反射して、Tシャツを着た人の顔が見えなくなったら? 車はTシャツのプリントを本物の標識と勘違いして、止まらなくてもいいのに止まってしまうかもしれない。このすべてが同時に起きる確率は極めて低いが、自動運転車が街中を走るうえで、こういう類のリスクは何百万とある。」

グーグルの自動運転車が、交差点で自転車をうまく認識できずに立ち往生したり、安全を意識しすぎて事故を起こしたり...なんていうエピソードも、これまでにありました。

たしかに、自動運転車がプログラムされた基本動作では、なんともカバーしきれないのが人間の世界。人それぞれの運転の癖も、道行く誰かの一挙一動も、同じ瞬間にどんな人が何をするか、予測しきれるわけではありません。人間ならば直感的に判断できる状況でも、自動運転車には理解できない場面はまだまだ色々ありそうです。これらを解消すべく試行錯誤しているわけです。ひとつひとつ解決されて、便利で安全な自動運転車での移動を楽しめる日まで、もう少しだけ時間がかかりそうですね。

Image via ScanLAB Projects

source: NYT Mag

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)