昔々、かぼちゃを絶滅の危機から救ったのは、人類でした

昔々、かぼちゃを絶滅の危機から救ったのは、人類でした 1

オレンジ、緑、薄緑、黄色...カラフルなウリ科の緑黄色野菜には、意外な過去がありました。

今年はかぼちゃが不作で価格高騰したというアメリカ。ただもっと祖先をさかのぼってみると、昔々、かぼちゃ属は絶滅していたかもしれないということがNew scientificの研究によって明らかにされました。

それは1万年以上も前のこと。古代の人類にはとても苦く食べられなかったとされるかぼちゃ属。一方で、広く遠い地域まで種を拡散していたマンモスオオナマケモノなど、北アメリカの巨大動物のあいだでは好んで食べられていたそうです。

ところが、地球の環境が一変して温暖化や湿潤化が始まったとされる完新世初期。大地の草原が減少するとともに、かぼちゃを食していたアメリカの巨大動物たちが消え去り、それにつれてかぼちゃ属も深刻なまでに絶滅しかける状態だったようです。

そんなとき、かぼちゃの危機を偶然にも救ったとされるのが人類。北アメリカの各所で独自に栽培されていたことが、91種のかぼちゃの遺伝分析によって明らかになりました。それも1万年前、巨大な動物が消え去ったのと同じ時期に、人類に食べられるようになったのだといいます。

どんなきっかけで、かぼちゃが食用となったのか...正確にはまだ明らかになっていませんが、おそらく絶滅に追い込まれた種が極限の状態で突然変異を起こして、人間の口に合うよう自主的に改良されたのかもしれません。そういえば、枯れる手前の状態まで水を与えずに育てたミニトマトは、危機を感じて糖度が上がるから美味しくなる、なんて聞いたことがあるような...。

食べる側の捕食と、食べられる側の被食。食欲の秋に、食物連鎖のなりたちを思わず実感できるかぼちゃのお話は、Science News(英語)で公開されています。

image by Sheila C / Flickr

Maddie Stone - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)