犯罪防止のため? バングラデシュ、フェイスブックなどを利用禁止中。国中のネットが落ちる事故も

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政府によるネットサービス利用禁止、今度はバングラデシュです。

先日、バングラデシュ政府はインターネットサービスプロバイダー(ISP)に、ユーザーがフェイスブックなどのソーシャルメディアに接続できなくするよう求めました。その混乱の中、どこかのISPが何かの設定を間違えたせいで、バングラデシュ全体のインターネットが1時間以上落ちてしまうという事故も起きたようです。

Global Voicesが伝えたところによると、現在バングラデシュでは、フェイスブックメッセンジャー、Viber、WahtsAppにほとんどアクセスできない状態。しかし、各ISPの利用禁止のインプリ方法はまちまちで、一部のトラフィックは通信できているようです。ちなみに一部報道によると、LINEも利用停止されているという情報があります。

11月11日、バングラデシュのシェイク・ハシナ首相はこんな風に語っています。

我々はWhatsAppやViberのようなソーシャルメディアアプリを導入しましたが、一部の犯罪者が犯罪のために悪用しています。そのため政府は、犯人逮捕のために対象アプリの利用を禁止することを計画しています。

このように政府は「犯罪者と戦うためにアプリを止めた」としていますが、タイミング的に2人の政治犯、ムジャヒド被告とチョードリー被告の死刑執行による騒動を鎮めるためという見方がなされています。ムジャヒド被告とチョードリー被告は1971年のパキスタンからの独立戦争で大量虐殺を含む非人道的犯罪を行ったことで、死刑判決を受けていました。その一方で、チョードリー被告は7期に渡るバングラデシュ民族主義党の国会議員、ムジャヒド被告はイスラム政党であるイスラム協会幹事長という、ここ数十年間の政治的な重要人物。そんな2名の死刑は支持者の反発を呼んでいます。

地元メディア・ダッカトリビューンは、今回のサービス停止の経緯や状況を次のように伝えています。

首都ダッカ警察によると「犯罪者による破壊活動の計画・実行を阻止するために、政府がISPにサービスを停止するように要請した」とのこと。政府の要請を受けて、警察当局はISPや通信事業者へ、11月17日にサービスをブロックするよう、書簡を送りました。

ユーザーからの報告によれば、ISPのSNSサービス停止のやり方はまちまちだったようです。一部ユーザーによれば、とあるISPでは途切れつつもフェイスブックが使えていた模様。また、他の機能が使えない中でもフェイスブックのチャットは使えたという声も。ユーザー側がサービス停止を迂回していたようです。

実はバングラデシュ政府、今年1月にもSNSサービスの利用を停止したという前科(?)があり、その際には4日後に停止を解除しています。政治犯たちの死刑は21日に執行されましたが、サービス停止が取り下げられたかどうかは今のところわかっていません。

source: Global Voices, Tech in Asia, Dhaka Tribune, The Daily Star

Annalee Newitz - Gizmodo US[原文

(conejo)