職人技に感動! エスパドリューの作り方

シャネルのコレクションに登場してから、再び脚光をあびたと言われているエスパドリュー、なんとなく夏をイメージしがちですけど、秋冬仕様もチラホラ見かけますね。

そんなエスパドリューが、どこでどのように造られているのか? 「How Do They Do It」がレポートしています。職人さんの技術、シンプルな道具たちのよさが光ります。

スペイン北部にあるCerveraでは800年以上もの間、職人たちがエスパドリューを作り続けています。街全体がなんらかの形でエスパドリューの仕事に関わっていて、パーツごとに違う職人が分担して作業しています。

Lopezさんはそのすべてを取りまとめる役。

私が1日を通してすべてコーディネイトしており、材料を分配したり集めたりしています。

Jose Luizさんは、靴底のロープ・ソールを担当。このとても古くて音のうるさい機械でロープを作っていきます。もともと、エスパドリューはエスパトロ・グラス(アフリカハネガヤ)という植物で作ったロープを使っていたため、その植物の名前を取ってエスパドリューとなりました。でも、Luizさんはアフリカハネガヤは使わず、より強度のあるジュードというの1種を使用しています。100年ほど前からロープを作る材料はジュードに変更になったそうです。

Luizさんは、ジェニーとよばれる機械を使い、3本の細いジュードのロープを撚り合わせて強いロープを作ります。次に、さらに強度を高めるためにリサイクル服の繊維も加えていきます。そしてジュードのロープとリサイクル素材からできたロープを編んでいきます。

100年以上も使い続けている機械には、優しさが必要です。

この機械はよく壊れるんだよ。私がお医者さんで壊れたときに直してあげるんだ。

そうやって出来上がったロープは、靴底にするのに十分丈夫だけれど柔軟性があって柔らかく心地のいい質感になります。

Luizさんの機械は毎日2.5マイル(約4km)ものロープを量産します。ちなみに、これは1,000足分の長さだそうです。

ロープは出来上がると、LuizさんがLopezさんに納品し、Vincente Ramonさんの元へと運ばれます。

Vincente、仕事持ってきたよ。

ちょうどよかった、材料が無くなったところだったんだよ。

Vincenteさんは、手動式のターンテーブルでロープを靴底の形にしていきます。靴のサイズは、ターンテーブルにあけられた穴の、どこにペグを差し込むかで調整することが出来るようになっています。この旧式な道具は、何世代にもわたって引き継がれているものだそうです。

とてもシンプルで最高のマシーンだよ。いまはこんなの手に入らないから僕にとっては宝物だよ。

ロープを靴底の形にする作業には巨大な針と力とスキルが必要です。ボサボサの縫いロープを針の穴に通すのは一苦労。つばをペッペッと吹きかけて湿らせ、スネを使ってやるのがVincenteさん独特のやり方。

最後に、真ん中のところで球止めをして、ナチュラルな靴底の形をつくるためにフラットにします。彼は2時間で40足分の靴底を作り上げることができるそうです。

エスパドリューの靴底が出来上がるまでの工程、いかがでした? 強度を高めるために、何百年もの間にさまざまな工夫が組み込まれ、いまの丈夫だけど履き心地のいいエスパドリューが出来上がったんですね。それにしても、1日に1,000足分のロープに、2時間で40足分の靴底が出来ちゃうなんて、手作りなのに大量生産でビックリです。

Casey Chan - Gizmodo US[原文

(junjun)