研究者もびっくり。一見、ふつうの鳥だけど...

2015.11.03 19:00
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知る人ぞ知るこの鳥、ご存知ですか?

学名はIndicator indicator、またの名をハニーガイド。日本ではノドグロミツオシエなどと名付けられているようです。ミツオシエ...そうです、「蜜教え」。文字通り、蜂の巣のある場所まで人や動物を案内してくれる特徴があるようです。

枝から枝へ飛び移りながら、「ハチミツはこっちだよー!」って案内してくれるのかしら。可愛い!でも、何故?


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ハニーガイドは、蜂の巣にあるものが大好物。それは甘くてとろとろしたフレッシュな蜂蜜...ではなく、蜂の幼虫や卵のほう。

とはいえ、相手は蜂の巣。ハニーガイドにとって、大好物に辿り着けるまでの道のりは極めて多難なものです。小さなクチバシは、見た目の通り。力強く蜂の巣を壊せるわけではありません。小さめの体も、見た目の通り。蜂の群れと果敢に戦って幼虫や卵を奪えるスペックを持ち合わせているわけでもないのです。

ではどうやってエサに辿り着けるのか? 多くの生き物は古代から、生き残るために体の形や色などの特徴が進化してきたはず。ハニーガイドの場合は、食糧を得るために姿形でなく目に見えない部分が発達してきました。実は彼ら、賢いのです。

「ハニーガイドについていけば、蜂の巣のある場所を教えてもらえる」そう主張するのは、アフリカのケニアで暮らすボラン族の人々。あたりを飛び回ったり鳴き合ったりしている野生のハニーガイド(大抵の場合、メスや比較的若そうなオス)の後ろをついて歩くと、その先に蜂の巣を見つけられるのだそう。スモークで蜂を動けなくさせてから巣を壊し、欲しい分だけ蜂蜜などを収穫するといいます。

そしてハニーガイドに対しては、巣の場所を教えてもらった御礼として、ちゃんと分け前を残しておくのだとか。また甘いものが欲しくなったときには、鳴きまねをしたり、たいまつの明かりを使ったりして、近くにいるハニーガイドを呼び出すこともするのだそうです。

野生の鳥が人間と協力して第3の獲物を一緒に狙うなんて、本当にありえるものなのか...? 研究者たちは本格的に調査に踏み切り、ハニーガイドの行動習性について事実確認したといいます。そこで判明したのは、ボランの人々がハニーガイドを頼る場合、通常と比べて3分の1の時間で見つけられるということ。

蜂の巣まで導き、壊してもらう...まさにWin-Winの関係。人間だけでなくほかの動物とも協力できるとされていますが、ハニーガイドにとって取り分はシェアできる相手でなければなりません。

野生の鳥とアフリカに住む人々。このチームアップがいつ始まったかこそ知られていないものの、蜂もまさか巣の外で鳥と人間が何か企んでいるなんてきっと検討もつかないのでしょうね。(100エーカーの森でいつもお腹をすかせているクマは、ハニーガイドのこと知っているのかな...)


image by Wilferd Duckitt

Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文
(Rina Fukazu)

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