ビットコイン発明者、サトシ・ナカモト。ノーベル経済学賞にノミネートされていた

151109_bitcoin_nobelprize.jpg

世紀の革命か、一時の流行か。

古くはハイエク、2015年はアンガス・ディートンが受賞し、日本人が受賞したことがない唯一のノーベル賞としても知られる、経済学賞

この偉大なる賞の来年度の受賞者候補に、なんとあのビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトがノミネートされたとのニュースが飛び込んできました。

ビットコインと言えば、日本ではマウント・ゴックスの破綻ですっかりいい印象がありませんが、アメリカをはじめとした世界各地では確実に普及が進んでいるネット上の仮想通貨。その基本概念は2008年に発表され、わずか数年でネット上に強い影響力を及ぼすようになりました。

しかし、多くの方がご存知のようにサトシ・ナカモトは偽名その正体にはさまざまな憶測が飛び交っていますが、少なくとも現時点では、正体不明の人物です。

そんな実在するのか(少なくとも存命かどうか)もわからない人物をノーベル賞に推薦したのは、UCLA、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のBhagwan Chowdhry教授。教授いわく、ビットコイン、そしてサトシ・ナカモトの功績は、そんな不利な条件をすべて吹き飛ばすほどの価値があるとのことです。

仮想通貨であるビットコインの発明は、「革命」という言葉以外で表現することはできません。ビットコインはすべての面において、従来の紙幣と硬貨の社会よりはるかに優れたものなのです。高いセキュアレベル、無数の細かなユニットに分けられる利便性、そして何より、ネット環境さえあれば世界中の誰でも、物理的に何かを持ち運ぶ必要もなく、金融機関に一切の手数料を支払うこともなく、個人同士でマネーをやり取りできるのです。

実際、麻薬取引などに利用される危険性も大いに含みますが、それらをすべて許容しても、ビットコインは世界を変えるものだと教授は言いたいのかもしれません。

当然ながら、実在が不明の人にノーベル賞が贈呈された前例はありません。率直に述べて、サトシ・ナカモトがノーベル賞を受賞する可能性は低いと言えるでしょう。

しかし少なくとも、仮にもこんな謎の人物が権威あるノーベル賞にノミネートされ、その事について広く議論がなされることそのものに、何か大きな時代のうねりを感じずにはいられません。

source: Huffington Post

Chris Mills - Gizmodo US[原文

(渡邊徹則)