ギネスビールがレシピを変更、取り除かれるのは「魚の成分」

ギネスビールがレシピを変更、取り除かれるのは「魚の成分」 1

2世紀以上にわたって愛され続けている世界的ビールの歴史がちょっぴり変わろうとしています。

黒スタウトビールの代表格ともいえるギネス。今回発表されたのは、これまでレシピに含まれていた、魚の浮袋の使用をやめるという方針。...たしかに酒の肴(さかな)という言葉はあるけれど、酒に魚の成分が使われていたとは...!

ちなみにギネスビール発祥の国アイルランドには、まさにギネス色の黒い水、ビールの泡のような波しぶきが見られる川が多数存在します。そんなことから現地では「あの川からギネスビールは作られているんだ」なんていう子ども騙しのような神話も。「ギネスビールには魚の成分が含まれている」説だって、一時的にウワサになったこともありました。

とはいえ事実上、公式に公開されているギネスの原料は大麦、水、ホップ、イーストの4種の成分。あれ、じゃあ魚の成分はどこに...?

正解は、醸造されたばかりのビールから濁りを取り除くため濾過の工程で使用されているんです。アイシングラスとよばれる魚由来のコラーゲン成分は、ビールのほか、ジュースやワインでも同様に用いられる清澄剤として用いられる極めて一般的なもの。ギネスビールのレシピでは、チョウザメの浮袋が使用されています。

ギネス社は、レシピ自体に問題はないとコメント。ではなぜ、レシピを変えようとしているのでしょうか? 同社スポークスウーマンであるZsoka McDonald氏は、ニューヨークタイムズ紙の報道に対して、次のようにコメントしています。

「ギネスではこれまで、菜食主義者の方々に適していないことから、何か代案がないものかと探っていました」

レシピ変更の背景には、ベジタリアン市場を開拓する思惑があったようです。濾過のために使用できる添加物についてさまざまな研究を行なったという同社は、鶏肉のタンパク質など幾つか良い結果は見られたのだそう。ところが、それが微々たる量でも、ビーガンとよばれる完全菜食主義には不向きだったのです。

新たなレシピについてはギネス社は、公式には明らかにしていないものの、同インタビュー内で、機械的な濾過システムを購入したと話していたようです。魚の成分を使わない新たなギネスは、来年末から登場予定。レシピが変わることで、ギネスのユニークな味わいに影響はあるのでしょうか?

昔からギネスが好きな人も、黒ビールの美味しさに気づいたのは最近だという人も、黒ビールは苦手だという人も...とりあえず200年以上続いたレシピで作られるギネスを楽しめるのはあと約1年ほどみたいですよ〜!

Image: VanderWolf Images / shutterstock

Ria Misra - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)