火星の衛星に崩壊の予兆、移住計画に暗雲か?

火星の衛星に崩壊の予兆、移住計画に暗雲か? 1

こちらは火星の衛星「フォボス」。Division of Planetary Sciencesの年次会合で、この星の悲運が明らかになりました。

上の画像で、フォボスの表面に何本か薄い筋が走っているのが見えるでしょうか? これは今まで、天体の衝突でできたものだと思われていたのですが、新たな研究によって火星の引力に引っ張られてできたしわだということがわかったんです。そしてそのことは、この星が最終的には崩壊するという予兆なんです。

「我々は、フォボスはもう壊れ始めていると考えています。そしてその徴候が、この溝ができたことなのです」とNASAの天文学者、Terry Hurford氏は語っています。

さらに残念なことに、フォボスの表面は厚さ100mほどのさらさらしたレゴリス(堆積層)で、その内側にはがれきがたくさん詰まっていると考えられています。なのでフォボスが割れてしまうと、火星に移住した人類がいたら、その上にがれきとか砂みたいなものがバラバラ降り注いでくるかもしれないんです。

ただ良いニュースは、その最終段階が起きるまでにはあと3000万年から5000万年かかりそうだということです。それまでには、宇宙から何か降ってきたら空全体を覆えるシールド的なものとか、星ごと一時的にテレポートする技術とか、何かしら対策ができている、かもしれません。

Top Image: Wikimedia

source: NASA

Maddie Stone-Gizmodo US[原文

(miho)