誰も見たことなかった、ニュージーランドで絶滅した巨大トカゲがなぜフランスの博物館に?

2015.11.18 17:00
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謎の多いこのトカゲ。一体どこからどうやって?

Kawekaweauは、ニュージーランドにかつて生息した巨大トカゲ。そのトカゲを生きている姿で見た人は、たった一人。ちなみにその人、そのトカゲを殺しちゃったんです。その、ニュージーランドで絶滅したトカゲの標本が、なぜだかフランスの博物館で姿を現したんだそう。でも、どうしてそんな所にあったのか、さっぱりわからないとのこと。

研究者のみなさんがこの巨大トカゲについてわかっていることは、「茶色くて大きくて、ニュージーランドに生息していた」ということだけ。いろんな諸説はあったそうですが、近代の研究者たちは誰も実際に見たことがなく、ずっと昔に絶滅してしまいました。巨大トカゲに関する調査で一番いいとこまで行ったのは、1873年のこと。マオリ族の族長が1870年に巨大トカゲをどのように殺したかという本人の証言を、生物学者が聞き出したのでした。生物学者は「族長によると、トカゲは60センチ以上で人間の腰まわりほどの太さ。色は茶色で垂直にくすんだ赤の模様が入っている。」と記したそう。

そして1986年。フランス、マルセイユの自然史博物館の地下を研究者たちがチェックしているとき、ラベルのついていない標本を見つけたそう。それはトカゲの標本で、60センチくらいの体長、赤茶の垂直の模様が入っていました。研究者たちが巨大トカゲについての記述とその子孫の体の特徴などもあわせてよーく比べてみたところ、これは現存する世界で一つと思われる巨大トカゲの標本だと決定づけられたそう。

その標本はマルセイユ博物館の爬虫類コレクション担当のAlain Delcourtさんから、Hoplodactylus delcourtiという生物学名を授かりました。でもニュージーランドのトカゲがどうやって、いつマルセイユにたどり着いたのかは謎のまま。そしてこの標本は1990年にニュージーランドのウェリントンの国立博物館へ移動されました。未だ謎が多いままですが...。この謎の標本はオンラインで写真を見ることができます。どんなのか見たい人は、こちら1986年の新聞に載ってるのを是非。


image by Jennifer Moore

Source: New Zealand Journal of Zoology

Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文
(リョウコ)

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