マップひとつですぐ始められる人工衛星観測

マップひとつですぐ始められる人工衛星観測 1

あなたの頭上を今まさに人工衛星が通過しているかも。見逃すなんてもったいない!?

現在、地球の周りを飛んでいる人工衛星の数は、2,250以上もあるとか。数字だけじゃいまいちピンと来ないけど、例えば旧ソビエト時代のロケットの一部が今まさに我が家の上空を通過中…なんてどうでしょう。何ともロマンあふれるお話ですよね。

これ、米GizmodoのKelsey Campbell-Dollaghan記者が実際に見たものです。Kalsey記者はこのロケットの一部に続き、シアトル上空を飛ぶロシアの古い情報衛星や、ニューファンドランド上空を通過するアメリカ海洋大気庁(NOAA)の気象衛星、スマトラ上空を飛ぶISS(国際宇宙ステーション)、ミシシッピ川デルタを上空を通過する中国の衛星・天宮と、次々に観測したそう。

こんなにたくさんの観測ができたのは、オープンソースの地図アプリ「Mapzen」のエンジニアでアーティストのPatricio Gonzalez氏が作った、Line of Sightというマップツールのおかげなんです。

マップひとつですぐ始められる人工衛星観測 2人工衛星の名前や飛行高度なども表示される

人工衛星はだいたい時速1万7000マイル(時速約273万6000km)で進んでいるというから、肉眼で見られるのはほんの数分。そんなに簡単に見られるものじゃなかったんです、今までは。でも、いつどこを通過するか正確にチェックできるこのマップがあれば、誰でも楽々観測できちゃいます。

このマップツール、数えきれないほどの人工衛星のメタデータをSatNOGSなど複数のソースから入手し、地球のはるか上空を飛ぶ人工衛星をモニタリングしています。「あの人工衛星をどうしても見たい!」「何時にどの方角を見れば観測できるか、すぐにわかったらなあ」という人は、ぜひお試しを。

マップを初めて使ったKelsey記者は、自宅のあるシカゴ上空を衛星が通過するというデータに導かれ、ミシガン湖まで出かけたそうです。そして見事観測成功、というわけ。

マップひとつですぐ始められる人工衛星観測 3シカゴ、ミシガン湖上空を今まさに人工衛星が通過!

Kelsey記者が調べてみると、この衛星は、1980年代にソビエトの宇宙計画で作られて今は使われていないSL-16というロケットの一部だったそう。およそ30年も前に宇宙へ旅立ったロケットが、今もまだ地球の上を漂っているなんて、ワクワクするじゃありませんか。

この便利なマップ、誰でもいつでも見られます。人工衛星の通り道として表示される光の線はとってもミステリアスで、この世のものとは思えないかも。衛星がこんなにたくさん飛んでいるなんて、初めて見るとちょっとびっくりしますね。

今までぼんやりとしか知らなかった人工衛星、肉眼で見たら宇宙への憧れがむくむく膨らんでくるかもしれませんよ。

マップはこちらのリンクから見られます。

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(Aska T)