全員説明がおかしい。トルコ機のロシア機撃墜で物理学者指摘

2015.12.02 12:10
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トルコのF-16戦闘機2機がロシアSu-24戦闘爆撃機を撃墜した24日の事件。火を噴いて落下する機体からパラシュート脱出した機長らに地上からマシンガン掃射を浴びせている映像なども残っており、ロシア側は怒り心頭ですけれど、トルコもトルコで「再三警告したのに領空侵犯した方が悪い」と一歩も引く構えはありません。

果たして両国の説明はどこまで本当なのか? ベルギーの天体物理学者2人が映像を分析してみた結果を発表し、Motherboardに英訳が載ってます。

以下が、ルーヴェン・カトリック大学のTom van Doorsslaere教授とGiovanni Lapenta教授が物理的に考えておかしいと思った点です。ちょっと英訳で数字が変わってるので、数字は大学側の発表にしときますね。


1) トルコ政府はロシア軍機に5分で10回警告したが、17秒間も領空侵犯したと言っているが、実際には7.5秒。

映像を見ると墜落までに約30秒かかっている。落下が重力だけに頼っていたとすると、高度4500mで撃墜されたことになり、トルコ側の発表(高度5800m)とほぼ一致する。

トルコが発表した地図を見ると、落下点は爆撃を受けた地点から8km先。距離を時間で割ると、単純計算で当初は時速960kmだったことになり、あの高度における巡航速度とも矛盾はない。

機体の推定速度、墜落場所の地図から判断して、領空侵犯は7.5秒間だけだったと思われる。17秒もいたら時速420kmで、遅すぎる。

2) 5分で10回警告ということは、ロシア機は時速960kmだから80km移動していたことになる。「トルコ空軍はなぜロシア機が領空侵犯すると予見できたのか? 軍機は機動性に優れているので、理論上はロシア機が最後の最後でトルコ領空を避けることだって考えられるわけで。ロシアへの警告発令はその時点では、まだ事実に基づくことではなかった可能性もある」(両教授)。つまり警告を発した時点でロシア機はまだ領空侵犯していなかった。恐ろしく早口でもない限り、7秒で10回警告はたぶんない。

3) ロシア政府は爆撃されてから「90度旋回した」と言っているが、ロケットは重量・速度ともに機体より数倍あるため、そんな急ターンはとてもムリ。本当にトルコの領空を避けようとしていたかどうかは、なんとも言えない。


政治のことはわからないけど、数字は嘘つかないっていうところでしょうかねぇ…。

source: kuleuvenblogt via Motherboard

Maddie Stone - Gizmodo US[原文
(satomi)
 

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