銃規制できないなら、出血を止めればいいじゃない? 軍用器具が一般にも認可

2015.12.10 12:30
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米国は戦場なんでしょうか…。

米国食品医薬品局(FDA)が、銃で撃たれた傷をスポンジでふさぐXSTAT 30という器具の米国内での民間使用を認可しました。2014年に軍事用に認可されたこの器具を使えば、銃創を15秒でふさぐことができるのです。

XSTAT 30は上の画像のとおり、太い注射器状のアプリケーターに錠剤のようなスポンジがたくさん入ったものです。このスポンジを注射器で傷口に押し込むと、血液を吸収してふくらみ、出血を止められるんです。そけい部やわきの下の止血帯では大量出血を止められない部位を負傷したときに、有効です。

このスポンジは最大4時間まで使えるので、とりあえず止血して病院に搬送するまでの応急策になります。アプリケーター1本に約1パイント(約470ml)の血液を吸収できるスポンジが入っていて、1回に3本まで使用可能です。あとで取り出しやすいように、錠剤の中には放射線を通さないマーカーが入っていて、X線をあてればすぐ見つけられます。

米国陸軍外科病院によれば、けがで死亡する人の死因の30~40%は大量出血であり、そのうち33~56%の人は病院に着く前に亡くなっています。なので、とりあえずの処置であっても、確実に止血できれば救える人がかなりいるということです。

米国には銃による死亡者が毎年3万人以上いて、うち2万人が自殺、1万1000人が他殺です。2015年だけで、銃乱射事件で亡くなった人が462人もいます。それが平常運転だから、軍事用の道具が一般向けにも重宝してしまうんでしょうね…。銃規制が進まない現在の米国では、こういった銃規制以外の銃対策を増やしていくしかないのかもしれません。


source: FDA Medgadget

George Dvorsky-Gizmodo US[原文
(miho)

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