スティーブ・ジョブズは無理でもスティーブ・バルマーだったらなれそうだ

「How to be Steve Jobs」で検索すると269,000,000件ヒットします。でもJobsをBallmerに置き換えるとほぼゼロ

みんなジョブズになりたい人ばかりだ、ジョブズは逆立ちしたってなれないのに、もしかして俺たち目指すものを間違えてるんじゃないか?という記事がGQに出ていて久々に笑いました。

ジョブズがその生涯で成した資産は110億ドル。ゲイツが作ったマイクロソフトに30番目に入社したバルマーは勤続34年で220億ドル。実はジョブズの倍、貯め込んでいるのです。

マイクロソフト単体で見ても、いまはゲイツより持ち株が多い筆頭株主です。

なんで30番目の男が創業者より多いのよ?って不思議な気もしますが、バルマー入社当時のマイクロソフトは創業4年目で、高度成長の真っ盛り! とにかくこのカオスをなんとかしてくれってことで、ビル・ゲイツとポール・アレンは年俸5万ドルとは別に利益の10%をバルマーに支払うことを約束したんですが、MSの成長スピードがすさまじく、バルマーの取り分はとんでもない額になってしまったんですね。

で、もはや非上場では立ちゆかなくなり株の分配(最初はゲイツ64%、アレンは36%だった)を変えて上場ってことになったときに、バルマーは投資家のMarquardt氏と一計を案じ、創業者ふたりで84%、バルマー8%、残りを全社員で分配するから、と提案してみたんです。なんでそこにバルマーが…って思っちゃいますが、「その代わり利益分配はやめる」という条件に、ゲイツは大乗り気に。アレンが「バルマーは5%までだ」と突っぱねたのを、5%以上のぶんは自分の持ち株の配当から払うことにして説き伏せて、上場したのでありました。最初は創業者ふたりの持ち株のほうが遥かに大きかったんですが、ふたりは徐々に手放していったので、いまとなってはバルマーの持ち株4%の方が誰よりも大きい、というわけですねーはい。

バルマー氏はこの10月にもツイッター株の4%ゲット宣言をして話題になりましたよね。

さて、そんなバルマーになるにはどうしたらいいのか? GQが冒頭で挙げているのはずばり、これです。

このどっちがボスかわからない、圧倒的デカさ。「バルマーになるにはデカくなきゃならん。デカくなくても、気持ちはデカく」と説いていますよ。

あとは鏡の前でこの百面相を練習しろ、とか、なんでもパッションを込めて連呼しろ(動画参照)、とか、効くんだか効かないんだかよくわからない人生訓が並んでます。そのうち日本版が翻訳するかもしれないので、ここではパーティー3者3様のところだけ訳しておきますね。

1) ジョブズがパーティーにきた。かっこいい。かける音楽も趣味がいい。差し入れる酒も頼む酒も自分のより遥かに上等そうだ。誰もが「あんなかっこいい人がいるんだなー」と感心して帰る。すこしだけ自分がつまらない人間になった気がしながら。

2) ゲイツがきた。いい人で、話も面白いんだけど、微妙に盛り下がる。手ぶらでごめんって一応謝ってるけど、実のところパーティーのエチケットは知らない。

3) バルマーがきた。ドアを開けると、圧倒的に巨大な笑顔がある。家に入れた覚えもないのに、もう中の全員に安酒を配り終え(絶対バレないという自信を滲ませて)、生涯忘れられない握手をしてくる。バルマーは見るもの聞くものすべてに感動する。音楽で喜び、食べ物で喜び、酒で喜ぶ。全員に挨拶回りをする。ハッと気づいたときには、「おーよく来てくれた、ありがとな、メーン!」と俺の客に言ってるバルマーがいる。お開きになる頃にはすっかり幹事だ。誰もが「今日は楽しかったな」と感心して帰る。

ははは。こういうのは日本にもありますよね。

source: GQ, Fortune

(satomi)