Eメールの使い方に見える世代ギャップ

Eメールの使い方に見える世代ギャップ 1

ちょっと前まで「*2*2」がわかるかどうかにジェネレーションギャップを感じていましたが、今はそれも古い話。

ポケベル、PHS、Sidekickとその時代時代で愛された端末があります。知っているか、使っていたかどうかで、世代がわかるってもの。今現在も利用されているもので、世代間で大きく差がでるサービスがあります。それはEメール。Eメールの使用度は現在の世代ギャップを最もよく表しているようです。

コミュニケーションに関するアンケート調査

先日、米Gizmodoにて読者オンラインアンケートが行なわれました。アンケートの内容はとってもシンプル。回答者の年齢職場/学校での連絡手段友人との連絡手段、これらたった3つの質問だけ。連絡手段については複数回答あり。回答された手段は、アプリやSNS、電話などだけでなく、直接会って話すというものも。各手段の使用回数や使用時間には留意せず、先述の質問にあるように単純に「どのように連絡をとるか?」というアンケートなので、これは「コミュニケーション」ときいてそれぞれが思いつく主観的な回答となっています。もちろん、科学的な研究でも調査でもありません。米Giz読者へのアンケートなので、むしろ多少偏りがあると言った方ほうがいいかもしれませんね。

アンケートに回答してくれたのは3,670人。回答者の中で最も多かった世代は21歳から40歳。3,670人中年齢の質問に回答した人のうち1,337人が21歳から30歳、1,191人が31歳から40歳でした。さて、世代間で見られるコミュニケーション方法とは?

Eメールという世代間ギャップ

◆ 職場/学校での連絡手段

結果を見てまず目についたのは、職場/学校でのEメールの利用度。インターネット初期世代である41歳から70歳の人々は、職場で直接話す(86%)よりも、メールで連絡(91%)するほうが多いという結果になりました。

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[ネット初期世代(41歳から70歳)の回答]

比較として、次に第2次ネット世代(21歳から40歳)の回答を見ると、職場/学校ではEメール(84%)よりも、直接会って話す人(91%)のほうが多いのです。

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[第2次ネット世代(21歳から40歳)の回答]

驚くべきことに、ヴァーチャルオフィスとも言えるオフィスソフトウェア(Slackなど)を利用しているのは、全回答者のたった8%。Eメールは84%とかなり利用者が多いことがわかりました。こうして見ると、両世代での大きな差はないように思います。が、これは、職場/学校での話。ここでは、第2次ネット世代と初期世代が同じ場所に存在し、双方で連絡をとりあう必要があるからだろうと考えられます。

では、世代別の色が出る友人間ではどうでしょうか。

◆友人間での連絡手段

友人とのコミュニケーション手段に限ると、その方法は変化します。第2次ネット世代のEメール使用者は52%にまで下がります。アンダー40世代は、トップの直接会うをのぞくと、フェイスブック(69%)、SMS(83%)、そして電話(61%)がトップ3。その次がやっとEメール。

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[第2次ネット世代(21歳から40歳)の回答]

一方、ネット初期世代では74%の人が友人間の連絡手段にEメールを使っています。トップは直接会う(86%)で、これは第2世代と同じ。Eメール(74%)よりもSMS(75%)のほうが少し多いですが、それでも電話(68 %)するよりもEメールを利用する人が多いことがわかりました。

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[ネット初期世代(41歳から70歳)の回答]

両世代で最も多くの人が使う連絡手段は直接会うこと。これは、複数回答できるので当然の結果かもしれません。

職場/学校と友人間で、世代による大きな差が見られたのは、やはりEメール。第2次ネット世代が、職場/学校でのEメール利用者が84%なのに対し、友人間では52%。一方、初期世代は前者が91%、後者が74%。そもそも、初期世代は職場での連絡手段が、直接会うよりもEメールの人のほうが多いってんだから。40オーバーのネット初期世代は、生粋のEメール世代だということが感じとれます。この世代は、ネットでのコミュニケーションがまだ遅くてスパムも多くて、というのを十分体験した世代であり、テクノロジーが人々の関係を侵食し、心を壊すなんていうストーリーが溢れかえっていた時代でもあります。

第2次ネット世代内にあるミニギャップ

第2次ネット世代であるアンダー40は、インターネットも安定し、数々のモバイル端末とともに育ってきた世代です。が、この第2次ネット世代をさらに細かく見ると、これまた利用しているツールにギャップがあるのです。

◆ Snapchat

20代と30代の間で大きな差がでたのが、Snapchat。20代は32%の人が利用している一方、30代では12%しか使っていません。

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[31歳から40歳の友人間の連絡手段の回答]

もっと細かく見ると、21歳から25歳のSnapchat利用者は43%、26歳から30歳は23%とさらに顕著にその差がでます。Snapchatは、ミニ世代ギャップを生み出すわかりやすいツールだと言えるのではないでしょうか。

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[21歳から25歳の友人間の連絡手段の回答]

その他、ミニ世代ギャップが出やすいのが、Skypeなどのビデオチャットアプリ。20代後半の利用者が42%なのに対し、20代前半では32%に。

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[26歳から30歳の友人間の連絡手段の回答]

これらのミニ世代ギャップは、大学生と社会人との間にあるのではないでしょうか。自由な時間が多い学生は、例えば授業の間なんかにSnapchatできるわけで。また、ビデオチャットも大学で地元から離れている学生が、家族や友人との連絡によく使っていると考えることができます。そう思うとちょっと微笑ましい。

ミニ世代ギャップは見られるものの、20代30代の大部分は共通しています。フェイスブックの利用者率は非常に近く、両者ともに70%弱となっています。ツイッターやInstagramとなると、多少差がでるものの、Eメールほどはありません。

21歳から40歳の第2次ネット世代の中で、多少は違いが見られるものの、彼らは総じて複数のツールを使いこなしているという印象が強いです。なかでも人気なのはフェイスブック。これは、モバイル端末やテクノロジーが当たり前で、すんなりと受け入れてきたという世代を反映しているのではないでしょうか。または、年齢を重ねるとともに、ソーシャルメディアのような不特定多数の場よりも、Eメールのような1対1の場を好む傾向にあるとも考えられます。

幅広い世代で使われるSMS

このアンケートで、友人間での連絡手段として幅広い世代から多く支持されたのが、SMSやインスタントメッセージです。Eメールが職場/学校で幅をきかせる一方、プライベートではテキストメッセージである、と。アンケートを全年齢総合で見ると、Eメールよりも電話よりもフェイスブックよりも利用されているのは、SMSやIMのテキストメッセージということになります。テキストメッセージよりも多いのは、直接会うことですから、これは実質テキストメッセージが1位と言えます。

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[全年齢層の回答]

もちろん、今回の米Gizmodoのアンケートには穴がたくさんあります。そもそも読者のネットアンケートですからね。もっと多くの人に、それこそ電話や路上アンケートも実施したら、まったく違う結果になるかもしれません。そこは米Gizも十分承知しています。しかし、そのうえでアンケートをもとにした、世代間で出るギャップってのは面白いもんだねという話です。このギャップこそ、テクノロジーの進歩であり、理解であり、人間関係への影響なのです。

米Gizのアンケートを見て、SMSがここまで幅広く使われていることにびっくりしました。これ、日本でやったらこれまた全然違う結果になるのではないでしょうか。日本ではSMS、そんなに使われていない気がしていますけど、はてさて。あー、日本版もやりたくなってきた。うずうずする。あーやりたいなー。やっちゃおうかなー。

Annalee Newitz - Gizmodo US[原文

(そうこ)