米国の国税庁は盗聴もするのね…。FBI御用達の装置の使用を認める

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ビッグ・ブラザーですなあ…。

先月、米国の税金執行・徴収を行なっている内国歳入庁(IRS)が盗聴装置「スティングレイ(Stingray)」を使って電話のデータを取得していることを指摘されました。今IRSはそのことを認め、同じ装置がさらに必要だとまで言っているんです。

スティングレイとはFBIも使っている装置で、携帯電話の基地局のシミュレーターとして働きます。そうすることで、ネットワークを通じて伝わるメタデータを取得できるんです。IRSのディレクターJohn Koskinen氏からRon Wyden上院議員の質問に対する回答文書の中で、IRSは「2011年10月に購入した基地局シミュレーター1台を所有している」ことを認めました。

スティングレイの使用は「IRSの連邦捜査部門に限られている」とのことですが、彼らはすでに11件の連邦大陪審捜査に関して37台の携帯端末を追跡したことがあるそうです。IRSはまた、スティングレイを使って4つのIRS以外の捜査を支援してもいます。うち1件は麻薬取締局による連邦レベルのもの、あとの3件は州レベルで、内訳は殺人、殺人未遂、銃器密売となっています。

IRSは実際スティングレイをかなり駆使していて、もうひとつ買いたいくらいだそうです。上記の文書によると、彼らはすでに1台追加するための手続きを2015年7月に始めていますが、11月25日現在まだ納品されていないようです。

ただIRSいわく、現在はスティングレイの使用を一時的に止めているそうです。文書にはこうあります。

2015年9月3日、司法省は連邦機関に対し、当該技術の使用の前に、証明できる理由によって裏付けられた捜査令状の取得を要請する(文書)を発行した。ただし危急の、または例外的状況は除いている。IRSは現在、2015年11月30日に発行される方針の草案を作成中である。IRSではこの技術を法務省の指針発布以降使用しておらず、新たな方針発行まで使用を保留している。

要は手続きでき次第、普通に使うよということのようですね。そろそろ2台目が納品されてる頃かもしれません。

source: Letter on Document Cloud via Ars Technica

Jamie Condliffe-Gizmodo US[原文

(miho)