無関心、冷淡、怠け者…その性格には科学的に理由があった

2015.12.27 12:30
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努力の問題じゃありません、脳のエネルギー効率の違いに関係しているようです。

怠惰はお正月だけの期間限定だという人も、日頃から興味範囲が狭く深い性格の持ち主も、ちょっとしたことで驚かなくなったから年をとったのかもしれないなぁとしみじみしている人も…すべての人の事情を説明できるわけではありませんが、「無関心」「冷淡」「怠け者」といった性格の持ち主と、そのとの関係性が科学的に明らかになってきていますよ。

こうした性格について理解するべく、若者を対象に様々な脳タイプの検査を実施したのは、オックスフォード大学の神経学者たち。あるアンケートの回答結果に基づいて、モチベーションの高い人たち、それから無関心で冷淡、怠惰な性格の持ち主が選出され、2グループに分類されました。

彼らは、MRIを使って脳で何が起きているか観察されながら、意思決定ゲームに参加。ゲームでは、それぞれのラウンドで努力報酬がオファーされます。被験者たちは、その報酬が努力に値するか判断して、オファーを受け入れるか断るか選ぶことができるというルール。さて、どんな結果が見られたでしょう?

アンケート結果から無関心で冷淡、怠惰だと位置づけられた被験者たちは、モチベーションの高い被験者たちと比べて、オファーを受ける回数がかなり少なく、大きな報酬に対してもあまり飛びつかなかったのだとか。ここまでは想像のつく範囲ともいえます。

ただ興味深いのが、彼らがオファーを受け入れたときのこと。モチベーションの高い被験者たちよりも、一次運動野という行動を起こす脳内での活動が、MRIでかなり大きく示されたといいます。

これは、彼らの一次運動野でより少ない活動が見られるのではないかという研究者たちの仮説とは、逆の結果になったのだとか。オックスフォード大学で神経学と認知神経科学の教授を務めるMasud Husain氏は、同大学HP内で次のように述べています。「我々は、彼らの脳がより非効率な構造だと推測していたため、無関心で冷淡な人々にとって決断を行動に移すのは努力の問題だと考えていました。」

ところが、頑張る・頑張らないの話では済まないことが分かります。というのもさらに明らかになったのが、無関心で冷淡だと分類された人々は、意思決定と期待された報酬に働く脳前部の前帯状皮質、そして行動をコントロールするのに役立つ補足運動野という脳の一部とのあいだに非効率な接続部があるということ。

つまり神経科学者らによると、無関心、冷淡、怠惰な人々にとって脳の特定のエリアを結ぶ接続部が、意志決定や行動を起こすのを難しくしていることが明らかになったといいます。これはすべての人の怠惰を説明できるわけではないものの、この神経接続は、ときにアルツハイマーや脳卒中といった病を引き起こす可能性があるのだとか。

「日々、脳は体のなかでおおよそ5番目にエネルギーを消費する部位。無関心で冷淡、怠惰な人々にとって、行動を起こすことは、よりエネルギーの負荷がかかるもので、より努力を要する行為なのです。」Husain氏と彼のチームによる新たな発見の全貌は、ジャーナルで公開されています。


Kiona Smith-Strickland - Gizmodo US[原文
(Rina Fukazu)

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