「ナチスの隠し財宝列車発見」は、多分間違いだった

「ナチスの隠し財宝列車発見」は、多分間違いだった 1

残念ながら違う何かだった…ってそれが何かも気になる。

今年夏、アマチュアトレジャーハンターたちが「ナチスの隠し財宝を積んだ列車を見つけた」と発表し、特に現地・ポーランドでは大騒ぎになりました。ハンターたちは、ポーランド南部にある鉄道トンネルの中、岩石の下に列車が埋められている証拠をつかんだというのです。その信ぴょう性については当初から賛否ありましたが、科学者たちが検証した結果、残念ながら財宝はなかったようです。

The Guardianによれば、Polish mining academyのJanusz Madej氏は、記者会見で列車の存在を否定しました。彼は「もしそこに列車があるなら、地磁気モデルの変化がもっと大きいはず」だと説明したのです。

今年8月、財宝発見が発表されて以来、ジャーナリストやトレジャー・ハンターたちはポーランドのバウブジフに集まり、どうにかしてお宝を手に入れようと息巻いていました。そこにはさらに科学者も加わり、発見者の主張が検証されていきました。財宝の隠し場所とされるポーランドのヴロツワフとバウブジフの間の鉄道トンネルが特定されると、そこが通行止めになり、Polish mining academyのチームが調査に入りました。彼らは1ヵ月にわたって磁気探知器やサーマルイメージングカメラ、レーダーなどを使って、トンネル周辺の地中の状況を調べあげました

その結果、たしかに何か異物があるらしいことはわかりました。が、その謎の物体は地上から8フィート(約2.4m)ほどに埋められているだけでした。でも発見者のPiotr Koper氏とAndreas Richter氏は、財宝列車は深さ30フィート(約9.1m)の場所にあると言っていたのです。検証にあたった専門家は、頭上を通る電力ケーブルのせいでKoper氏たちの測定結果が間違っていたのかもしれないと言っています。

ナチスが金銀財宝や武器、盗んだ美術作品などを列車に詰め込んで隠したという噂は、はっきりした証拠がないにもかかわらず、戦後長い間人々の想像をかきたててきました。ナチスはポーランド南部のオウル山脈に目的不明の巨大トンネル網を構築しており、その地方では特に伝説が根強く信じられています。社会主義時代にはアマチュアトレジャーハンティングが禁じられていたそうですが、だからこそ今がチャンスと考えるハンターたちが多いのです。

Polish mining academyとしてはこの件はこれで終わりにしたいようですが、Koper氏たちは彼らの持つ証拠は間違いないはずだと言っています。彼らは12月7日、バァウブジフ市当局に「新たな調査結果」を提出したそうです。それを検証すればまた結論は変わってくるかもしれず、ナチスの財宝問題が決着するにはもう少し時間がかかりそうです。

source: The Guardian

Maddie Stone-Gizmodo US[原文

(miho)