原案は150年前。香りを弾くオルガン「Perfumery Organ」

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香りが音楽になる?

「smound」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。smellとsoundを合わせた言葉で、日本語では「香階」と訳されます。香りの音階、という意味です。

19世紀の科学者であり調香師でもあった、G. W. Septimus Piesseの著書「The Art of Perfumery」の中で初めてそのコンセプトは生まれました。

それから約150年。彼の唱えた理論から、TASKO inc.Invisible Designs Lab.によって制作された、実際に香階を演奏することのできるオルガンが「Perfumery Organ」です。

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普通のオルガンと同じ鍵盤を持ち、上の部分には大小さまざまな香水の瓶が並べられています。

曲が始まると、香階にしたがったさまざまな香りがただよってきます。しばらく演奏していると、Perfumery Organの特徴であるやわらかい音色に合わせて、香りの種類が変わっていくのもわかります。

また、動画では鍵盤に合わせて、瓶が動いていますよね。これが香りと音を生み出す仕組みなんです。

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鍵盤が押されると、オルガン内部のコンプレッサーから空気が吹き出します。これがちょうど香水の瓶の口に当たって、中の香りが飛び出すんです。押されていないときは、吹き出し口が蓋として香りの拡散をおさえています。

同時に、ガラス瓶の口に息を吹きかけると、空気の振動でぼーっと音がしますよね。音はこの仕組みを使っています。

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それぞれの瓶には異なる量の香水が入っていて、音の高さがすべて微妙に違います。これが音階を形成しているんですね。

制作者であるTASKO工場長 KIMURAさんによれば、「(音階を合わせるために)チューナーとスポイトで調整しています」とのこと。

Perfumery Organのメイキング映像

KIMURAさん「音って耳から常時入るものなので、『ここがサビ』ってみんながわかりますけど、香りは呼吸で入ってくるものなので、人によってはサビが一呼吸遅れることもありますよね。(Perfumery Organで)コンサートをやるうえでは、お客さんの呼吸のタイミングを制御する工夫が要るんじゃないかと、最近考えています。みんなをびっくりさせて、ひゅっと息を吸う瞬間をつくるとか(笑)」

香りのサビ」なんて、考えたこともありませんでした。でも、香水ってつけ始めから消えるまで、だんだんと香りが変わっていくのを楽しむ文化がありますよね。耳で楽しむ音楽、目で楽しむ絵画のように、鼻で楽しむ芸術がPerfumery Organから生まれるのかもしれません。

source: TASKO inc.

(斎藤真琴)