宇宙初。バグパイプで「アメージング・グレイス」が演奏された理由とは

151125amazinggraceinspace.jpg

演奏に使用されたのは、スコットランドの民族楽器バグパイプでした。

息を吹き込むことで音が鳴るこのリード楽器、特に高音を出すのが難しいようですが、舞台が国際宇宙ステーションともなれば、もはや想像以上の難易度であったはず。

そんな宇宙初の出来事を成し遂げた「アメージング・グレイス」の奏者は、NASAの宇宙飛行士でフライトエンジニアのチェル・リングリンさん。第45次長期滞在クルーとして、7月から国際宇宙ステーションに滞在中です。

BBCによると、同氏が使用しているバグパイプは、少し特別なもの。というのも二年前、リングリンさん本人がスコットランドの会社McCallum Bagpipesにアイデアを寄せたことから始まって完成したのだとか。その特徴は、プラスティック製で通常よりも軽く、手入れがしやすいようになっているそうです。

でも彼は一体なぜ、無重力空間にバグパイプを持ち込んで、賛美歌「アメージング・グレイス」を演奏したのでしょうか...?

じつは、10月に48歳の若さで亡くなった科学者、Victor Hurstさんを偲んでのことだったのだそうです。かつて同じトレーニングを受けた仲間で、「宇宙飛行に対して、あんなに熱心でプロフェッショナルな人はいない」とコメントを残しています。

きっと無重力空間に響いたであろう優しい音色。ユーチューブでも公開されています。

source: Kjell Lindgren on Twitter; BBC

Kaila Hale-Stern - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)