今、指をパキッと鳴らした人。世界の科学者が注目してますよ

2015.12.07 22:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


「指が太くなるからやめろ」って言われたことはあるけど、花火が出ているとは。

誰でも1回はやったことありますよね、指鳴らし。長年やり続けて、すっかりくせになっている人も少なくないはず。この、すごーく身近な音の仕組みを解明するために、専門家が四苦八苦しているって知ってます? 最近では、超音波映像を使った新しい実験が行われたのですが、謎の解明にはつながらなかったようです。

それが、この動画。カリフォルニア大学デービス校のRobert Boutin教授率いる研究チームが撮影した超音波映像です。実験では40人に協力してもらい、音を出すために指を引っ張った回数は合計で400回。そのうち実際に鳴ったのは62回だそうです。あら、意外と少ないですね。お疲れ様でした…。

実験の結果わかったのは、指から音が出るまさにその瞬間、指の付け根(第三関節)から白い光がときたま発生する、ということ。



Boutin教授の研究チームは、先日シカゴで開かれたRadiological Society of North Americaのミーティングで、この花火のような光のもとは、指を鳴らすときに発生するガスの泡だと主張しました。ちなみに、指鳴らしでガスの泡が発生するのは以前から知られていることだそう。これがどう音に関係するのか、そもそも本当に音と関係があるのかもわかっていないそうですが…。

「え、こんなことのために?」と思ってしまいそうですが、科学者たちは指鳴らしの謎を解明するために、1940年代からやっきになっているんです。今のところ、有力な説は2つ。1つは、関節周りの圧力が軽減されてガスの泡が発生し、それによって音が出る、というもの。もう1つは、指をポキッとすることで、関節周りにあったガスが爆発している。音はその爆発音だ、というものです。長い時が流れましたが、ガス泡「発生」説と「爆発」説、どちらにも裏付けとなるものが見つかっていて、今日なお決着がついていないのです。

今回映像を発表したBoutin教授は、ガス泡「発生」説側。「指鳴らしで生じる音と光は、関節周りの圧力の急激な変化と、それに伴うガス泡形成によるものだ」と教授は語ります。「しかし、音と光が発生するタイミングを見ると、どちらがもう一方を生じさせているのかわからない。音と光の関係を突き止めるために、さらなる研究が必要だ」と。メカニズム解明にはもう少し時間がかかりそうですね。

指鳴らしをしたら、「今、自分の手の中で花火が起きたんだ!」と立ち止まってみるのもいいかも。もちろん肉眼では見えませんが。


Source: Ars Technica
Maddie Stone - Gizmodo US [原文
(Aska T.)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
・関連メディア