結局どれも批判の的? ロンドンの新たな橋構想、北欧のデザイン会社による新案の行方は…

結局どれも批判の的? ロンドンの新たな橋構想、北欧のデザイン会社による新案の行方は… 1

ただデザインを見ていると楽しいのだけれど...様々な議論が渦を巻いています。

舞台はロンドン中心部、ウェストミンスター。テムズ川を挟んだ2地区、ピムリコナイン・エルムズを結ぶ橋の建設が計画中です。今年はじめに行なわれたデザインコンペではこんなユニークなデザインが集まっていたのが印象的でした。

今回、橋建設の専門知識を活かして構想を提案しているのは、Bystrupというデンマークのデザイン会社 。ところが、近年のロンドンの橋構想を踏まえると、あまり絶好のタイミングではなさそうなのだから、どうなることやら...。

昨年、数億ドルの税金の無駄遣いだとして「愚かでクレイジー」だと批判されたのは、文字通り、橋に庭園が広がるガーデン・ブリッジ。さらに、先日公開されたばかりの東ロンドンにある歩道橋プロジェクトだって同じ理由で反対派続出。橋を建設を発表しては批判される、という状況が続いてしまっています。

今回のNine Elms bridgeについては、デザインこそ優雅なものの、そもそも必要ないなんて意見もあったりして、市民の怒りを買っていることがガーディアン紙で報じられています。

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いったい何が非難されているのでしょうか?

ある議員がArchitect's Journalで語ったところによると、「新たな橋のデザイン構造は、同エリアにとって景観的、環境的に悪影響」なのだとか。そんな意見に対して「結局どんな橋のデザインにも強く警戒心を示しているのでは」という冷静な指摘も議員内で繰り広げられているようですが。

たとえば、橋の根元にご注目を。日本では階段状や坂道になっているのが一般的な、この部分。今回のデザインは、コイル状にぐるっと登って川を渡り、またぐるっと廻りながら橋を降りるかたちになっています。日本の歩道橋で坂も階段も登るのはきつい…と感じるのと同様、このコイル状の場合も、ぐるぐると歩くのが億劫だったり、自転車で通行する際にはカーブ付近での安全性を問われたりして、なかなか反対意見が集中する部分のようです。

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世界を見渡せば、スウェーデン、デンマーク、オランダを中心に自転車フレンドリーにデザインされたインフラが続々と登場していたり、2013年に完成したivp Delft社によるオランダのバイクブリッジや、昨年コペンハーゲンにオープンしたバイクブリッジなど、新たなかたちの歩道橋や自転車用通路が登場してきています(ちなみに個人的には、コペンハーゲンの渡るのに勇気がいる橋が気になる次第)。

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さて、今回のデンマークのデザイン会社Bystrupの提案は、まだプロジェクトとして締結されていない段階。都市景観の一部として、また安全性や効率性も問われるロンドンの新たな橋。予算の使い方としても注目を浴びていますが、一体どんなデザインが理想だと思いますか?

source: Bystrup; h/t Architect's Journal and ArchDaily

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)