臨床テストはこれから。みどり色に変わる絆創膏のパワーとは

臨床テストはこれから。みどり色に変わる絆創膏のパワーとは 1

いつの間にか紙でスッと切れた指の小さな傷から、転んで擦れたヒザや腕の大きな傷まで。子供時代ほどお世話になることは減ったものの、たまにケガをしたときに優しく包むといつも、一瞬だけグッと安心感をくれる絆創膏

今回は、MIT Tech Reviewで「スマート」だと紹介された新たな絆創膏を紹介。明るいみどり色が特徴の絆創膏を開発したのは、イギリスにあるバース大学で化学を専門とするToby Jenkins教授を代表とするチームです。

みどり色の正体は、蛍光グリーンに染まった極めて小さなカプセルで構成されるジェルのような物質。病原となる細菌から生み出された毒素と接触したとき、穴が空く仕組みになっているカプセルがみどり色に発色するのだとか。

つまり、みどり色に変わる絆創膏は、悪い細菌の感染を知らせてくれるということ。下部の動画でも詳しく紹介されています。ただし、これは閲覧注意。患部が映し出される痛ましい画像に慣れていない人に向けた警告から説明が始まるので、苦手な人はどうかご遠慮をば。

どんなケガをしたときでも、傷口を見て細菌に感染しないか心配になった経験は多くの人にあるはず。大きなケガをして病院に行く場合、手当のあとに感染症を配慮して所定の抗生物質を投与する措置が取られることもしばしば。一方で今回の新たな絆創膏のアプローチは、薬いらずで感染を検知し、大事に至る前に予防措置を取ることが可能になります。

Jenkins教授らによる最近のデモンストレーションによると、絆創膏は3種の病原との接触後、まもなくみどり色に変化したこと、さらに無害のバクテリアについては反応しなかったことが示されました。

まだ人体に対する実験は行なわれていないものの、順調にいけば、2018年には臨床テストが始まるのだそうです。新しいテクノロジーが医療分野でさまざまに活用されるなか、今回の絆創膏は、専門知識を持った病院関係者に限らず、色で判断できるという特徴から個人にも親しみやすいものになりそうですね。

source: MIT Tech Review

Maddie Stone - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)