小さなオルゴールには、凄い技術がたくさん詰まっている

数回ゼンマイを回せば、小さな箱の中からメロディーが聴こえてくる。そんな素敵なオルゴールを開けてみれば、中に詰まっているのはシンプルながらも数世紀をかけて極められたエンジニアリングの匠技の数々です。

音楽ストリーミングよりもはるか昔。MP3やCD、カセットテープ、レコード、蝋管よりも昔。音楽を家で聞く手段はオルゴールでした。そんな昔には、オルゴールは目新しい変わったモノとして扱われていたこともあり、音やエンジニアリングが次第に極められていきます。

この動画では「エンジニア・ガイ」ことBill Hammackさんがオルゴールの仕組みを解説しています。

元々のオルゴールは、ベルがハンマーにより叩かれる仕組みでした。しかし金属製の櫛歯の発展によりオルゴールは小型化していきました。

櫛歯の短い金属板が高い音、長い金属板が低い音、ということはご存じの方も多いかもしれませんが、実はその裏側に重りがつけられています。重りがない状態だと金属板の長さが1.4倍長くないと同じ音が出せないそうです。一見同じように見える金属板も、それぞれの曲に合わせて調節されているため、他の曲用のオルゴールにつけると音がずれてしまいます。

ただ単にゼンマイで巻けば再生される単純な構造かと思いきや、中には調速機(ガバナー)が入っており、空気の抵抗によりある速度以上で音楽が再生してしまわないようになっています。ゼンマイとガバナー、ドラムを繋ぐ歯車により、ゼンマイの一巻きでガバナーは2400回も回転します。ガバナーと触れる歯車の形状が異なっていたりと、仕組みは単純でも、その細部の複雑性は、まさに数世紀にわたって極められた知識と技術の髄を集めた玉手箱のよう。

上で紹介したオルゴール以外にも、ディスクを変えれば簡単に別の曲を聴けるディスク・オルゴールも存在しましたが、蝋管や蓄音機の登場により廃れていきました。

動画の最後には、オルゴールは中空の容器に接して鳴らせば、中で反響して音が大きくより豊かになります。同じ仕組みで軽く歯に当てると、頭蓋骨の中で反響すると紹介されています。

これまで何気なく聴いていたオルゴールも、こうして仕組みを知って聴けば、その音がより一層深みを増して聴こえるかもしれませんね。

source: YouTube

Andrew Liszewski - Gizmodo TOYLAND[原文

(abcxyz)