砂漠のカメさん、のんびり岩をかじってる場合じゃないよ

砂漠のカメさん、のんびり岩をかじってる場合じゃないよ 1

「あー暇だ。ちょっと口寂しいし、岩でもかじってやり過ごすとするか。もぐもぐ」…とでもつぶやいてるんでしょうか。

このカメ、カリフォルニア州東南部のジョシュアツリー国立公園にいるGopherus agassiziiという種類。甲羅の長さは大きいもので38センチほど。陸ガメの一種で、砂漠に生息しています。灼熱の太陽が照りつける砂漠で、岩をもぐもぐかじっているかわいいカメさんに出くわしたら、ちょっと癒されそうな。

陸ガメ、ウミガメ問わず、カメが岩をかじること自体は珍しいことじゃないんです。間違いでたまたま口に入れてしまったり、暇つぶしにかぶりついてみたり、ミネラル不足を補うためにあえてガジガジしてみたり。

このGopherus agassizii、カリフォルニア州の爬虫類に指定されています。日本には「県の花」とか「県の鳥」があるように、アメリカでは「州の爬虫類」というのがあるんですね。彼らはなんと一生の95%を地下で過ごすそう。ゾウみたいに太い足についた鋭い爪を使って地面を掘り、巣穴を作ります。砂漠の厳しい冬と夏を乗り越えるために、その巣穴で冬眠と夏眠をするのです。

1,500~2,000万年もの間、スローだけど平和に生き延びてきたこのカメ、現在絶滅の危機にさらされています。これはGopherus agassiziiの間に呼吸器系の感染症が蔓延しているせいもありますが、密猟者が後を絶たないせいでもあります。密猟で数が減るのはもちろんですが、人からカメに病気がうつったり、人間への恐怖を感じるあまりカメが病気になったり。

そもそもなぜ密猟者が出るのかというと、高いお金を出してもペットに欲しがるマニアがいるからだそう。カメさん、岩をかじって暇つぶしなんて、悠長なことはしていられなさそうですよ!

Gopherus agassiziiがのんびり岩をかじる姿を見たいなら、ペットにするんじゃなくて、ジョシュアツリー国立公園まで行ってみるべし、ですね。

Source: National Park Service

Mika McKinnon - Gizmodo US[原文

(Aska T)