獲物の繭の中に一緒に入り込んでジャンプするハチ、科学者が発見

獲物の繭の中に一緒に入り込んでジャンプするハチ、科学者が発見 1

なんとも巧妙な技!

獲物をむさぼり食う悪名高きスズメバチ。このスズメバチ、獲物を殺した後自らの体を繭に包み込み、そのまま奇妙なジャンプをするという行動をすることが科学者たちによって発見されました。

ヨーロッパトビチビアメバチという名のこのハチは、人間には危険なハチではないんですが、アルファルファタコゾウムシにとっては悪夢のような存在なのです。彼らは繭に包まったゾウムシを見つけると、自分たちの卵を繭の中に注入します。すると繭の中で卵が羽化し、繭を破って出てきます。

これ、一種の防衛方法なんです。ヨーロッパトビチビアメバチは繭に降りかかってくる危険をよくわかっているため、自分の身を守る措置をするわけです。ゾウムシの繭の中に自分の繭を作り、ゾウムシの繭を外側の防御として使いつつ、自分の繭をくるくると回して動き回ります

彼ら、またかなり動き回る力を持っています。ヨーロッパトビチビアメバチを含むスズメバチによって作られた繭は、ものあたりをジャンプしまくります。九州大学の研究によると、ジャンプをたくさんする繭は羽化の際、小さめのスズメバチになるとのこと。スズメバチにとって、食料が限られていてジャンプにエネルギーを使いすぎる場合、うまく成長できないそうです。

じゃあどうしてジャンプするんでしょうか。スズメバチはどうやら熱い環境から逃げようとしてジャンプするようです。日本の研究者によると、幼虫の周辺が暖かければ暖かいほど、よりジャンプするとのこと。そして、明るく湿度が低いとまたジャンプが増えるそうです。また、外敵から逃げるためにもジャンプします。研究者たちが日本の巨大アリを幼虫の近くに置くと、幼虫は繭の中にいながら特定の外敵から逃げなくてはいけないことがわかっていて、ジャンプし始めるとのこと。

研究者たちは数匹の幼虫だけを見て観察するわけですが、この幼虫の数が増えるとまさに鳥肌モノです。ある人がドブから「ジジジジ」という音が聞こえてきたため、見てみると何千もの幼虫がお互いから離れようとジャンプしまくっていたとか。気持ちわる!

Image by Mark Marathon

Source: Costs and benefits of larval jumping behaviour of Bathyplectes anurus

Esther Inglis-Arkell - GIZMODO US[原文

(リョウコ)