トゥールビヨン搭載時計、3Dプリントされる

2016.01.19 12:00
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職人の技を3Dプリントで再現。

このカチカチ動いてるものは、3Dプリンタで作った時計です。しかも高級機械式腕時計に入っているようなトゥールビヨンを内蔵しています。たしかに時間が正確じゃなかったり、駆動時間が30分くらいしかなかったりと実用的ではありません。でもこれは、スイス時計をもっと安く作れるかもしれない小さなステップであり、3Dプリント業界にとっては大きな飛躍なんです。

機械式時計といえば、最近スウォッチが新しい製造工程を編み出し、100ドル(約1万2000円)ちょっとで買える自動巻機械式時計のSistem51を発売しました。スイス製の機械式ムーブメントが、ぐっと手頃になったんです。そして今、スイスの時計エンジニアであるChristoph Laimerさんが、3Dプリンタで作れる機械式時計を公開しました。



この時計、ピン数本が金属製であることを除いては、すべてのパーツが3Dプリントのプラスチックでできています。たくさんの細かい部品をきっちり組み合わせなきゃいけないトゥールビヨンまで、すべてです。フレキシブルなバネも3Dプリントされていて、時間がかなり狂ってしまうのはそのためです。でも金属をプリントできる3Dプリンタも存在しているので、それを使えばはるかに正確な時計ができるはずです。

Laimerさんはこの時計のソースファイルをAutodeskの3Dプリンティングハブで公開していて、誰でも無料でダウンロードが可能です。そのまま真似して制作に挑戦してもいいし、自分なりに改良を加えてみることもできます。3Dプリンタを持っていない人でも、機械式時計の構造を3Dモデルで見ていくだけで楽しめるんじゃないでしょうか。



じつはトゥールビヨンを3DプリントしたのはLaimerさんが初めてではありません。最初にそれに成功したのは、ニューヨークの時計職人Nicholas Manousosさんでした。ただ、彼の作品「Tourbillon 1000%」はトゥールビヨンのみで時計として完成しておらず、手動で動かす必要がありました。でもLaimerさんが作ったものは完全に時計になっていて、ねじを巻けばきちんと動きます。

Laimerさんのトゥールビヨンが示しているのは、高級腕時計がもっと手頃になれるかもっていうことだけじゃなく、こんなに精密なものも3Dプリントできるってことでもありますね。


source: Autodesk A360 via Hodinkee

Andrew Liszewski-Gizmodo US[原文
(miho)

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