デヴィッド・ボウイの史上最も美しいマグショット裏話

2016.01.21 22:30
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手配写真が不満で警察に自撮り送ってきた男の話で、これを思い出した人も多いんじゃ…。

40年前の1976年3月25日、NY州ロチェスター警察が撮影したデヴィッド・ボウイ。史上最も美しいマグショットにアル・パチーノ、ジム・モリソンと一緒に必ずと言っていいほどランクインする1枚です。

ボウイは18ヶ月の闘病生活の末、1月10日にこの世を去り世界中から追悼の言葉せられているわけですが、死の5日前になぜかRedditでこの写真がバズってたところでした。こんなこともあるんですね。

76年ってボウイは何をしてたんだっけ?…と思って今調べてみたら、主演映画『地球に落ちてきた男』が封切られたのが3月18日。ということは、その1週間後ですか…。

1月15日はマーティン・ルーサー・キングJr.生誕記念日でした。ボウイは黒人とも仲が良く、ゲイ、バイセクシュアルとカミングアウトしてからやっぱりヘテロだったと言ってみるなど、その辺もフリーダム。そのぶん当局には睨まれがちだったけど、アウトサイダーに大きな勇気を与えた人でもあります。

とした佇まいの中にも、そこはかとなく温かみが感じられる写真ですね。


この逮捕写真は、ホテルの自室から大麻182gが見つかって、そこにいた音楽仲間3人と一緒に捕まったときのものです。4人とも郡の刑務所に入れられましたが、ボウイが全員分の金を積んで数時間で釈放に。同じ日のうちに法廷に出頭を命じられたのですが、ボウイはワールドツアーの最中でどうしても都合がつかず(『地球に落ちてきた男』は実は飛行機恐怖症で、ツアーは車で移動だった)、3日後に出頭し、そのときに撮影したものです。

出頭するとマスコミとファン約200人に囲まれて裁判所の前は大混乱。「外の廊下では売春婦のような身なりの半ダース分の女子たちがキャーキャー叫びながら罪状認否を待ちわびた」と当時の地元紙は伝えていますよ。

ボウイは「Not Guilty, Sir」と罪状を否認し、不起訴になりました。会見では「警察は本当に親切にしてくれた、最高」と語り、外で2時間以上待ってくれたファンたちにお礼を述べ、リムジンから手を振って次のツアー先であるマディソン・スクエア・ガーデンへ。その舞台を最後にイギリスに船で帰りました(なんせ飛行機嫌いが徹底していた。初来日もシベリア鉄道だった)。大麻の合法化が進む今のアメリカの感覚からすると隔世の感がありますが。

その後、長らくマグショットは忘却の彼方だったのですが、地元のオークションハウスで働くGary Hessさんがロチェスター警察元警察官の遺品を処分してるときに偶然、ゴミの山から発見しました。「こ、これは…ボウイ様ではないか!」と叫んだかどうかはわかりませんが、生活費に困っていた兄弟に「eBayで売ったら?」と譲り、2007年秋、ボウイと縁のあるファンが2700ドル(約32万円)で買い取ったとのことです。

証言台に立ったデヴィッド・ボウイはグレイのスーツを端正に着こなし、同じグレイのハットを手に持っていました。死の2日前の8日に公開された最後の1枚もやはり、スーツ姿でした。


source: Yahoo! NewsRochester Subway

(satomi)
 

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