風船爆弾と藤原効果の父、藤原咲平

2016.01.10 21:00
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2つの台風が近づくと、追いかけたりくっついたりぐるぐると回ったりします。

それを発見したのは日本の気象学者である藤原咲平。2つの台風がお互いに干渉し合うこの現象は藤原効果として海外でも知られています。しかし藤原咲平の生きた時代は世界大戦の時代でもありました。第二次世界大戦中、政府に雇われて、彼は気象のエネルギーだけを利用した武器を開発しました。ワンピース、ナミのクリマタクト(天候棒)がそれです。

冗談です。

彼が開発したのは風船爆弾と呼ばれるものでした。爆弾に風船を付けて放ち、太平洋を渡りランダムにアメリカ本土を攻撃するというものでした。このことが原因で戦後、藤原咲平は公職追放となってしまいます。そのあとは田舎で静かに研究に専念し、時に教鞭をとるという生活を送ったようです。

そんな彼ですが、風船爆弾よりも藤原効果に関する研究で知られています。藤原効果に気づいたのは1920年代初頭、彼がノルウェーに行ったときでした。そこで彼は水にできる渦を見ていて、2つの渦が近づくと、軌道する惑星のようにお互いの周りをグルグルと回るということに気付いたんです。これがヒントとなって実験を開始、熱帯低気圧にも同様の効果が現れるということを発表しました。



藤原効果と名付けられたこの現象は今でも気象学者によってよく観察されています。2つの台風がお互いから1,200キロの距離に近づくと起こります。時には、ペアでダンスを踊っているかのようにグルグルと回ることもあるようです。2つの低気圧が合体することもありますが、多くの場合は少し回った後、別方向へと飛んで行きます。

宇宙からも観測できるこのダイナミックな現象は、今でも多くの気象学者の興味の的。研究者たちは現在もその詳しい仕組みについて研究を続けています。


Image: NASA, MODIS Rapid Response System

Esther Inglis-Arkell - Gizmodo io9[原文
(塚本 紺)

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