温度が上がると自動でスイッチを切るバッテリーの中身がウニみたいで可愛い

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ウニにしか見えない...。

色んなデバイスでバッテリーの過熱が問題になっています。そこでスタンフォード大学では熱くなって火を放つ前に自動で電流を止めるバッテリーを研究しているとのこと。先日その成功がNature Energyに発表されました。バッテリーの温度が高くなり過ぎると自動的に切れ、そして温度が十分に下がればまた自動でスイッチが入ると言うこの仕組み、リチウムイオン式電池では世界初となるそうです。

このバッテリー、仕組みが面白いんです。

まず研究者たちは熱に反応するポリマーを作りました。柔軟だけれども割と頑丈なこのポリマー素材でバッテリーを収納します。そのポリマーにはトゲトゲが飛び出した形のニッケルの粒子で満たされており、それが電気を伝えます。このトゲトゲの粒子がウニみたいなんですよ...。

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そのウニから飛び出たトゲがほかのウニのトゲと近づくと電気が流れてデバイスに電気を与えることになるわけです。もしも温度が高くなるとポリマーが伸びて、それぞれのニッケルの粒子がお互いから離れるわけです。それによって電気が流れなくなります。しかし温度がまた下がってくるとまたニッケルの粒子のトゲトゲが近づき電気の流れが再開されるわけです。

ウニが手をつなぐと電気が流れて、手を離すと電気が止まるわけですね。

スタンフォード大学ではこの新しい素材をシンプルなLEDの照明でテストしたそうです。照明につなぎ、熱風を吹き付たところ温度が高まりすぐに照明のスイッチが切れたとのこと。そして熱風を取り除くとすぐに明かりが灯ったそうです。

これはまだ実験室で開発中の段階ですが、素人の私ですら色んな応用方法が考え付きます。「ホバーボード」こと棒なしセグウェイなんかも発火して火事の原因になっていますし...。

このウニ式バッテリーのおかげで今後のガジェットが性能だけでなく、安全面もより改善されることが期待できますね。

image by Stanford University Precourt Institute for Energy / YouTube

source: Nature

Bryan Lufkin - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)