自動運転車が未来の街を良くする7つのこと

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「運転手の姿は見えないけれど、大丈夫です。目的地まで安全運転でお連れします。」

そんな自動運転車が走る未来を想像すると、ワクワクする? それともまだちょっぴり違和感を拭いきれない...?

ドライバーレスな自動車の普及によって、何を失うかよりも、何を得られるかに注目した予測を行なうのは、FutureNYCとよばれる新たなプロジェクト。Ari Teman氏とElliot Glassman氏によって、自動運転車が走る未来のニューヨークのポジティブなイメージが例解されています。

彼らが描いている未来に走る自動運転車は、より安全で、よりコンパクト、そして効率的。いつでも必要なときに車を呼び出せることによって、街中から駐車スペースは減り、ニューヨークにある街路の90%は歩行者天国になると予測を立てています。

前提としてこうしたビジョンは、あくまで自動運転車にスイッチを切り替えるだけでは得られないメリット。自動運転車以外の乗り物や、一般道路から高速道路まで既存の交通網、人々のライフスタイルを含めた大きな変化を見据える必要があるのは言わずもがなです。

とはいっても世界中を見渡せば、すでに一部の道路(や特定の日)を自動車進入禁止にして歩行者天国にしたり、自転車専用道路を設けたりする新たな試みが各都市で行なわれるなど、小さな変化が着実に始まっているのも事実。さてそれをニューヨークの規模で考えると、どうなるでしょう? 自動運転車がもたらす未来にどんな成果が期待できるでしょうか。

きっとそんなに上手い話ばかりじゃないよ…と現実的になる前に、まずはどんな上手い話が想像できるか夢みてみましょう。

1. 歩行者と自転車の安全性アップ

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カーブを曲がるときや、停止中の車間距離など、さほど道路上のスペースを必要としない自動運転車。交差点のように大きなスペースは必要最低限になり、歩行者フレンドリーなゆったりとした横断歩道や、自転車専用通路などを確保するスペースができます。また上の写真のように、屋根つき街路を導入すれば、歩行者の雨よけや日よけにも便利かつ、自動運転車の視界にも問題ないですね。

2. 宅配の受け取りは、夜の時間帯でもOK

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ドライバーレスな自動車であれば、宅配のピークタイムをずらすことも可能になります。たとえば昼間に運転中、混雑した道路上でアイドリングしているトラックを避ける必要がなくなるほか、重い荷物だってロボットが安全に運んでくれます。

3. とにかく人に優しい街路

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前方からの歩行者に道を譲るために数歩だけ車道を歩いたり、雨の日には周囲に傘がぶつからないように注意を払ったり...何かと肩身を合わせながら歩んできた狭い歩道は、もっと幅広くのためにデザインされたスペースになります。スムーズに決められた道路を走行・停止する自動運転車は、かつて自動車が必要としていたスペースを解放して、たとえば公園や自転車の駐車スペースなど新たな活用方法を検討する余地を与えてくれるでしょう。

4. お年寄りや体の不自由な人たちが移動しやすい社会

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短距離・長距離の移動に自ら運転する必要がなくなるほか、自動運転車が走行する道路では、お年寄りや体の不自由な人たちが横断歩道を渡る際の安全性にも期待ができます。

5. 緊急車両の移動がスムーズに

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運転中に緊急車両のサイレンを聞くと、道を譲りたい気持ちと周囲の状況を一気に考えて焦っていたという人も、自動運転車なら、車同士が安全な方法で即座にスペースを空けて道を譲ることができます。また街中に響いていたサイレン音は、シンプルなLEDライトの点灯で十分になりそうです。

6. すべての移動時間を短縮

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自動運転車が走る時代には、渋滞という概念自体が過去のものになっているでしょう。たとえ混雑した交通の流れがあっても前もって認知され、最短ルートで目的地に移動できます。これで運転中に道に迷って遅刻した過去ともさようなら。

7. 大気汚染を防いで、街中に緑を増やせる

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アスファルトで塗装された道路は最小限に。自動車から人のために拡大されたスペースには、その地面に芝を植えてもよし。街全体をオアシスのように、より自然と一体化した都市が実現しやすくなります。

...いかがでしょうか? いまあるインフラを踏まえてイメージすると少し斜めに構えてしまいそうですが、ある程度現実的で納得いくものばかりでもあります。来たる2016年を越えて、いつの日かこんな未来が東京にもやってくるのだろうか...と考え始めると、なんだか果てなき空想の旅に出かけられそうです。

source: FutureNYC

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)