科学的な解明が進む...ブチねこの「ブチ」にまつわる新たな発見

2016.01.20 16:00
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生き物なのだから自然にできる柄...かと思いきや、もっと科学的に解明が進んでいたようです。

ねこ、ねずみ、馬などに見られるブチ模様。バース大学とエディンバラ大学に属する科学者たちによって、白や黒など特定のまだらな雑色がどうやってできるのか調べられるなか、先日、新たな事実が発覚しました。

哺乳動物の皮膚が発達する過程において、雑色は色素細胞に関連して拡散するのではないかと仮定してきた科学者たち。未発達段階の雑色が見られる猫やねずみを対象に、主に色素沈着の経過が調べられていました。ところが、彼らが先日のNature Communicationsで認めたのは、研究の結果、どんな法則も見られなかったという事実。一体どういうことなのでしょうか?

一般的に、発達した皮膚表面において、色素はメラノサイトとよばれる色素細胞から生成されるといいます。一方で、未発達段階にある皮膚表面では、メラノブラストとよばれるメラニン形成芽細胞が徐々に拡大するのだそう。科学者たちは、このメラノブラストが広がるのには、なにか法則があるのではないかと推測していました。


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たとえばねずみの場合、雑色の多くは発達の初期段階で急増すること、そして何の法則もなくランダムに広がることがわかりました。また互いに近づきすぎた場合に、はじくように撥ね除ける性質があるというメラノブラストがどう動くのか、20分おきに撮影しながらその経過が調べられた際には、こうした反発作用が雑色の広がりを加速するような動きは見られなかったのだそうです。

一方でブチねこからは、また違うメラノブラストの動きが見られたようです。たとえば、背中が黒で腹が白いねこには、"キット"とよばれる遺伝子のパターンに欠陥がみられる傾向があるといいます。これは今回の科学者たちの見解では、これらはメラノブラストが背中から発達し始めて腹部へ広がる黒ねこのタイプだと考えられていました。ところが実際には、発達の後期でメラノブラストが通常よりもゆっくりと移動する過程に起きた雑色は、ねこが完全に発達しても腹部まで広がりきらなかったのだそう。またキットを有するねこは、通常のメラノブラストよりもゆっくりと拡散する性質があることがわかりました。

今回、研究者たちが発見したのは、皮膚細胞はあてもなく移動し、増殖、さらに組織拡張といったプロセスを通じたうえで着色するということ。ひとつの細胞に含まれるメラノブラストは、色素はルールなくどこにでも拡散するようです。


Image by Mao Lini Second Image: Nature Communications
source: Reconciling diverse mammalian pigmentation patterns with a fundamental mathematical model

Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文
(Rina Fukazu)

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