史上最悪レベルのガス漏れ in LA、新たな調査でわかったこと

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2015年10月23日、ロサンゼルス。3カ月のときの流れとともに、これまでに総計8万3千トン以上のメタンが大気中に広がったとされているポーター・ランチ付近。近隣住民たちが避難生活を送る今、新たな分析によれば、更なる広範囲でガスが検知されたというのだから、まだまだ事態は収拾されていないようです...。

史上最悪レベルともいわれるメタンガス漏れの続報は、ギズでも「危険度は車700万台の排気ガス相当! LA北でメタンガスが大量ダダ漏れ中」とお伝えしたばかり。

日々、大気の状況を監視していたカリフォルニア大気資源委員会の一方で今回さらに深く調査を実施したのが、ケンブリッジを拠点にする非営利団体HEETチームです。つい先日、ボストン大学のNathan Phillips氏、Bob Ackley氏ら教授が送り込まれて、ポーター・ランチ付近の大気が調べられました。

風で運ばれるメタンの量を検知すべく、5日間にわたってLA市内のメタン数値量が測定されました。その結果が以下の動画で公開されています。分析計がガスレベルの上昇を検知するたびに、Google Earthに数値が表示されるという仕組みで、地図上の赤いバーは両氏が測定を実施した道筋、バーの長さはメタン濃度の濃さを表しています。

今回の調査で明らかになったのは、ガス漏れの現場となった南カリフォルニアガス会社(SoCalGas)のアリソンキャニオン貯蔵施設から約13km離れたエリアにもメタンが広まっていること、さらにポーター・ランチ付近は、最大67倍高くなっているという事実。一方でケンブリッジなど比較的メタンに汚染されていない地域は、基本的に1.85〜1.95ppm下がっていることもわかりました。

現在のところ、現場から約1.6km圏内の住民のうちめまい、吐き気、疲労などの症状を訴えていた2,000人以上が避難しています。また先日にはロサンゼルスのMitchell Englander議員によって、より広範にわたるエリアの住人を避難保護させるようSoCalGasに要求しました。

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ポーターランチ付近のメタン汚染の濃度

SoCalGasはガス漏れ修理の現状について、今は問題となっているパイプの穴を塞ぐ作業の段階で、完全なる修繕には2月後半〜3月まで時間がかかると説明しているようです。近隣市民への被害が最小限にとどまりますように!

Maddie Stone - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)