火や煙をくぐり、人命救助をサポートするドローン

火事場の野次馬ドローンは見習ってほしいです。

火事場のドローンといえば、消火活動に役立つどころかむしろ邪魔になるケースあちこちで起きていました。それに、ドローンなら人間が近づけないところでも使えて消火とか救助がはかどりそうと思いきや、たいていのドローンにはプラスチックが使われてて、火事の熱に耐えられないんですよね。なので火事×ドローンっていろいろな意味で相性が悪かったんですが、このたび火事のときにちゃんと役立つドローンが開発されました。

韓国のKAISTが開発したFAROS(Fireproof Aerial RObot System)は、消防士さんが燃えてる建物の中に飛ばして、中にいる人や火の発生源を探すという使い方が想定されています。ぱっと見普通のクワッドローターみたいですが、外装は耐熱性の高いアラミドでできています。さらにローターが下側に付いているので、煙が視界が悪い場所や狭い場所では壁に貼りついて移動することができます。

FAROSは建物の中に入ると、慣性誘導システムと高度計、2次元レーザースキャナを使って自律飛行し、サーマルイメージングカメラで火や人間を探します。データはすべて消防士さんに送られ、消防士さんはそれを元により適切な消火・救出戦略を立てられます。

これらは技術的には何がすごいというものでもありません。レーザーセンサーやサーマルイメージングカメラを搭載したドローンはこれまでにもありましたし、自律飛行も普通です。でも既存の技術を「火事現場で消防士さんをアシストする」という使い方に向けて統合することで、本当に人命救助に役立ちそうなものができました。これが早く現場で活躍できるようになり、少しでも多くの命が救われることを祈ります。

source: YouTube via Gizmag

Chris Mills - Gizmodo US[原文

(miho)