オバマ大統領による非常事態宣言も。フリント市で起きている水道汚染とは

オバマ大統領による非常事態宣言も。フリント市で起きている水道汚染とは 1

長らく「安全」だとされていた水道水に、抗議する住民たち...。

先日、公営の水道システムに含まれる高濃度の鉛が検知されたのは、ミシガン州フリント市。何百万もの住民が口にしてきた水の源となっていたフリント川。それ以前は水の供給をデトロイトに頼っていたのですが、市が経費削減のために2014年から切り替えていたものでした。

環境保護庁(EPA)の特別部隊を担っていたひとりの科学者がガーディアン誌に公開した文書によれば、ミシシッピ以東すべての主要都市で水道水は安全だと過小評価されてきたといいます。

問題とされるのは水源のみならず、その管理方法。たとえばフィラデルフィアやミシガンでは、鉛検知の前に、2分間あるいは冷たくなるまで水を流しっ放しにする”Pre-flushing”という点検方法をとっていたようです。これは環境保護庁(EPA)に落ち度があるというよりも、むしろ外注の点検者によって供給システムのガイドラインがひどく軽視されていたとして議論されています。

これについて今回、米国の情報公開法(FOIA)に沿って今回の文書を公開した科学者のDr. Yanna Lambrinidouは、連邦裁判規則の鉛に関する項目を改訂すべきだと提案しています。

同氏はまた、今回のケースはフリントに留まらないことも主張。今回の公開文書で具体的にデトロイトフィラデルフィア、そしてロードアイランド州全域の水道水が先天的に安全でないとされたなか、アメリカ国内の多くの地域で同様のインフラ点検軽視の問題が起きているといいます。

腐食したパイプを通じて供給される水道水。本当に安全な水道インフラの確保には数年かかる地域もあるだろうといわれているのだから、根本的な問題解決への道のりはまだ先が長そうです。

image: Sarah Rice/Getty Images

source: The Guardian

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)