出会い系アプリ「Tinder」が性病検査センターの情報を掲載、その理由とは

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楽しい出会いは楽しいままで。

出会い系アプリTinderをご存知ですか? 使ってますという人もいるでしょう。今までの出会い系アプリと違い、かるーい感じと簡単な操作が非常に人気のアプリです。そのTinderが、性病検査センターの情報を掲載し、話題になっています。

Tinderのウェブサイトで「Support」ページの下の方にある「Health Safety」とう項目をタップすると、米国内のHIVと性病の検査センターを探すサイトに誘導されます。使い方は簡単で、郵便番号または都市名を入力するだけ、最寄りのセンターが検索されます。見つけにくい場所ではありますが、この情報をサイトに掲載したのには理由があります。Tinderの名前がはいった性病に関するビルボード広告、これを取り外させたかったのです。トップ画像は、問題の広告の1つ。TinderやGrindrという人気のある出会い系アプリが向き合っているのは、クラミジアと淋病…。なかなかインパクトがありますね。なるほど、これはTinderが懸念するのも無理ありません。

話は昨年9月に遡ります。ビルボードを設置したAHF(AIDS Healthcare Foundation)に対して、広告をとりやめるよう文書で求めました。(ちなみみ、AHFの性病に関する広告は、インパクトなことで知られています。)AHFの担当であるWhitney Engeran-Cordova氏は、出会い系アプリを総じて「ミレニアル世代のデジタル浴場」と呼び、性病が広まる場所だとしました。気軽に関係を持ってしまう文化と出会い系アプリを結びつけ、性病の広まりを危惧したわけです。

一方、Tinderの顧問弁護士はAHFに対して、「AHFの行なうHIVテストを受けさせるため、まったく根拠のないいいがかりによってTinderの評判に大きなダメージを与えた」と文書で警告しました。年が明け、今、ようやくTinderの名前がはいった性病検査をすすめる広告は取り外しが決まり、作業中ですが、広告取り外しの条件がありました。それがTinderが性病に関する情報をページに掲載するというものだったというわけ。

今回、この広告に関する争いは一件落着となりましたが、AHFとTinderの間に火種があることには変わりません。前出のAHF担当者は、2014年のアメリカ疾病予防管理センター(CDC)レポートを参照し、性病の広まりが若年層にあることに触れ、この世代はヘビーモバイルフォンユーザーだと指摘します。Tinderは、ODCのレポートを認めた上で、「Tinderの利用と相互関係があるという話ではない」とコメントしています。もちろん、性病に関する正しい知識を広めることはサポートもしていく方針ですが。

気軽な出会い系アプリと性病の関係。問題なのはアプリそのものではなく、使う人の意識ですからね。

image: Twitter

source: Reuters, Los Angeles Times

Katharine Trendacostav - Gizmodo US[原文

(そうこ)