地球温暖化でロンドン〜NY間のフライトが長くなる

2016.02.16 11:31
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もうコンコルドを復活させるしか…。

ただでさえ長い、飛行機による大陸間の横断便。それがさらに長くなるかも…と聞いたら、なんだか絶望感すらありますよね。日本人には少し縁の遠い話ですが、ヨーロッパからアメリカまでのフライト時間地球温暖化のせいで長くなるという最新の研究結果が発表されたのです。


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レディング大学で大気科学を研究してるPaul Williams教授によると、大気中のCO2濃度が2倍になると、アメリカ大陸からヨーロッパ大陸に吹くジェット気流が15%強くなります。これにより、ニューヨークにあるジョン・F・ケネディ空港からロンドンのヒースロー空港までのフライトは4分短くなるものの、ヒースローからジョン・F・ケネディ空港までは5分以上長くなるというのです。うーん、往復することを考えても、トータルでのフライト時間は長くなりそうですね…。

これによって問題になるのはフライト時間の延長だけではありません。Williams教授によると、ジェット気流が強まることによって大西洋横断便ではトータルで年間2,000時間の飛行時間、720万ガロンのジェット燃料、2,200万ドル(約25億円)のコストが余計に必要になり、7000万kgの二酸化炭素が余分に排出されることになります。経済だけでなく、エコ的な視点から見ても悪影響が予想されるんですね〜。

教授によれば、大気中のCO2濃度が2倍になる時期は「CO2排出の対策を打たなければ数十年以内」に迫っています。その結果、ロンドン〜ニューヨーク間のフライトが7時間以上(総飛行時間は8時間以上)かかるケースが2倍以上になり、遅延も頻発するだろうとのこと。

普段はなかなかわかりにくい地球温暖化の影響ですが、フライト時間が伸びたり航空券が高くなる可能性がある…と言われたら、個人でもできる温暖化対策がしたくなってきました。


top image by 06photo / shutterstock.com
source: CityLab

(塚本直樹)

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