ネフェルティティの胸像、美術館が知らないうちに3Dスキャンされデータが公開される

ネフェルティティの胸像、美術館が知らないうちに3Dスキャンされデータが公開される 1

一家に一台、ネフェルティティの胸像

古代エジプトの王妃であったネフェルティティ。彼女の墓はまだ見つかっていませんが、胸像は1912年にエジプトで見つかりました。胸像は現在ベルリン新博物館で展示され厳重に警備されています。

しかしドイツ人アーティストのNora Al-BadriさんとJan Nikolai Nellesさんら2人組は、マフラーの下にマイクロソフト・キネクトを隠し持って美術館に入り、厳重に警備されているネフェルティティの胸像を3Dスキャンしたそうです。

「文化的な物を一般大衆が利用できるようにする」ことを目的とするNoraさんとJanさん、さらにこの3DスキャンをSTLファイル形式で誰でも手に入るように公開しています。2人はエジプトで3Dプリント版のネフェルティティ胸像の展示を行なうことも計画しているとか。

古代エジプトの工芸品は国際関係に緊張を生んでもいます。古代の工芸品はヨーロッパの美術館に送られてコレクションの一部にされるのが昔は一般的でしたが、今はその文化の生まれた場所で保存・展示されるべきだという声も大きく聞こえるようになりました。少なくとも今回のアーティスト2人組はそう考えているようです。ウェブサイトでは次のように声明を出しています。

100年前に発掘され盗まれて以来初めて、この象徴的な工芸品がカイロで展示されます...この対抗的な語りの一部としてデータの公開は行なわれました。それと合わせて、現代の状況を批判的に再評価することを促し、ドイツに存在する物にたいする植民地時代風な考えを克服するため、この工芸品を作動させたいと思っています。

美術館の展示物をバレずに3Dスキャンするなんて、どこのスパイ映画ですかっ! このアーティストの行為が犯罪行為に当たるかは明らかではなく、今のところは罪に問われてはいないようです。

source: Nefertiti Hack via Popular Science

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)