ハワイでデング熱が大流行中…ついに非常事態宣言を発令

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旅行者は要注意!

ジカ熱の急速な蔓延が懸念されているアメリカですが、このほどハワイ州のハワイ島では、デング熱の流行を受けた非常事態宣言が発令されましたよ。この4か月でデング熱の感染者は250人を突破。50人近い子どもの患者も含まれています。これほど大規模な流行は1940年以来のことだそうですね。

海外からの渡航者で賑わうハワイは、これまでにも蚊を媒介して蔓延する流行病が、国外から度々持ち込まれてきました。2011年にはオアフ島でデング熱が流行。先月は米国内で初のジカ熱感染例として、オアフ島の病院内で小頭症の新生児誕生のニュースが大々的に報じられたばかりです。ちなみに、デング熱もジカ熱も、同じ種類の蚊によって媒介されるんだとか。

非常事態宣言を発表したBilly Kenoi郡長は、これ以上のデング熱蔓延を防ぐため、あらゆる手段を講じると約束。自動車の古タイヤを埋め立てて廃棄することは、環境保護の観点から禁止されていたものの、特別に再許可したことを明らかにしましたよ。古タイヤに溜まった水は、蚊が好んで卵を産み、蚊の繁殖につながりかねないからです。

一方、David Ige州知事は、現在のところ、非常事態宣言はハワイ島のみに限定されていることを強調。今後ほかの島にも感染が拡大したり、デング熱のみならずジカ熱まで同時に猛威をふるって流行する事態につながらない限りは、ハワイ全州での非常事態宣言までは発令されないと語っていますよ。

世界では毎年1億人が感染するとされるデング熱。日本でも一昨年に約70年ぶりに大流行する事態を招きました。幸い、より重症のデング出血熱による死亡例までは報告されず、そのまま冬を迎えて終息にいたっているものの、今夏に再流行しないとは限りません。ハワイ島での流行も、より深刻な事態に発展する前に、なんとか抑え込むことができるよう願うばかりです……。

source: Reuters

George Dvorsky - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)