混迷続くEvernote…、グッズを販売する「Market」の閉鎖を発表

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Evernoteのロゴが入ったクールなバックパックにおしゃれな靴下や財布。Moleskineのノートに、デスクトップをシンプルに整頓するツールなどなど。なんだかアメリカ西海岸の雰囲気が漂うちょっとギークなアイテム達に、心躍らせていた人も少なからずいたのではないでしょうか。しかし、EvernoteのEコマースプラットフォーム「Market」は、米国時間2月3日に閉鎖されることが発表されました

どうやらEvernoteはライフスタイルを提案するブランドにはなれなかったようです。このMarketを通して、80万冊のEvernote Moleskineノート、30万本のJot Scriptスタイラスペン、2万台近いScanSnapスキャナを販売したそうですが、242ドルのEvernoteロゴが入ったバックパックに、120ドルのデスク小物。これらの価格は、数多ある優れたブランドとの競争に勝てませんでした。

このEvernoteの波乱のニュースは今に始まったことではありません。2015年はEvernote Food、Skitch、Clearly、Pebble Watchという人気アプリをシャットダウンし、昨年の9月には全世界の従業員の13%が解雇されました。VentureBeatの指摘によると、Evernoteは広く浅く普及していく中で、コアとなる機能が薄れどんどん多機能にしていく一方、開発コストはどんどん膨らんでいったのだそう。同記事では、元CEOのフィル・リービン氏が、Evernoteが開催したカンファレンスの場で、ユーザーから「私はEvernoteを長年使用してきましたが、最近になってEvernoteで出来ることのほんの5%しか使っていなかったことに気付いた」と言われたことを明かしています。

パートナーシップのヘッドを務める John Hoye氏が投稿したブログ記事では、「Evernoteはソフトウェアの会社です。Evernoteでの体験を完璧に構築することを今後注力していくべきだと考えています。2月3日からMarketは、販売や注文管理を自分たちで行なうのではなく、Adonit、Moleskine、PFUと制作、販売しているEvernote提携プロダクトをプロモートしていく場に変更します」と書かれています。

みんな大好きEvernoteだけど、無料ユーザーも多いでしょうし、すべての機能を使いこなしている人も少ないでしょう。Evernoteの苦難は続きそうです。

source: Evernote

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文
(mayumine)